コベルコ建機で活躍する財務部長の田地野、資金グループ長の加藤、経理グループ長の強口の3名に、資金・経理グループの職場環境や、メンバーへの想い、これからめざしていく組織の在り方を聞きました。
密なコミュニケーションが命。多様な社員が責任分担をし、助け合う職場環境
──部署にはどんなメンバーがいますか?働く環境や雰囲気を教えてください。
▲写真左から田地野、加藤、強口
加藤:新卒、経験者採用に関係なく活躍しています。資金グループは女性が多く、20代の若手社員や、子育て中の社員、派遣社員、身体的な障がいのある方もいます。みんなで助け合いながら、業務を進めていますね。
強口:経理グループは、一人ひとり責任感の強い社員が多いと常に感じています。忙しいときには、残業してでもやり遂げるという気持ちで取り組む社員も多いのですが、周りに協力してもらいながら健康を第一に考えたマネジメントを心がけています。
──みんな責任感が強く、繁忙期には協力し合って乗り越えるというのは、資金グループも同じでしょうか?
加藤:そうですね。納期を守りつつ、残業についてはメリハリをつけながらそれぞれ工夫してもらっています。
強口:経理の仕事が1カ月単位のサイクルなので、忙しい期間があらかじめわかることも多く、働きやすさにつながっていると思います。体調を崩してしまったメンバー、まだお子さんが小さいメンバーとの調整も、前もってしやすいです。
──グループの中でしっかりコミュニケーションを取りながら業務を進めていける環境なんですね。メンバーのキャリア育成のためにも、重要なポイントですよね。
加藤:そうですね。コミュニケーションは大切にしています。普段から業務の進捗や状況確認など、こまめに話しかけて関係構築を図っています。
強口:キャリアという観点で言うと、コベルコ建機の新卒社員には、常に5年後のキャリアを意識する教育体制が敷かれています。
最初に新卒社員と所属長の間で5年後に向けた目標設定をして、1年ごとに目標を達成できるようにフォローアップし、スキルアップを図ります。もちろん、最初に決めた目標は絶対ではなく、5年間の中で方向性が変わる場合は、なるべく本人の志向に沿った環境を整えるようにしています。
加えて、入社後最初の3年間は、部署の先輩社員が「エルダー」として、1対1で新入社員をサポートします。人間関係の構築や私生活の悩み相談なども含め、なんでも相談できる先輩を置くことで、若手の定着・育成を図っています。
──スキルアップできるようなサポート体制が整っているんですね。経験者採用の社員に対するキャリアサポートはいかがでしょうか?
強口:経験者採用で入社された社員の場合も、業務を進める中で、希望があれば沿うようにしていますね。たとえば、30代中盤である程度やりたいことの方向性が固まったら、その分野の専門性を高めていって、管理職をめざして昇格できるようにしっかりとサポートしています。
非定型業務や新しい任務の重要性──さまざまな経験が成長への近道になる
──ご自身の20代、30代を振り返るといかがですか?
強口:30代はエアバッグをつくる企業に在籍していました。決算業務だけでなく資金繰りや振り込みなどの資金業務まで、幅広い業務に携わっていました。財務業務の重要性を知ったタイミングでしたね。財務業務全体を担う中で、全体の流れを俯瞰し、それぞれの業務がどれも必要不可欠であることを学びました。30代前半でそういった経験をできたのは良かったと思います。
加藤:コベルコ建機に転職したころでしたね。転職後、3年が経ったタイミングで転機が訪れました。中国に新しい会社を設立することになり、私が立ち上げを担当することになったんです。当時資金管理担当で、たまたま中国の方と席が近かったこともあったのか、やっていけそうだ、と見込まれたんでしょうね(笑)。
最初は驚いたものの、前職で外資系の企業で勤務していたこともあり、言語に対して抵抗はありませんでした。今までやったことのない業務の連続で、会社の制度をつくったり、とりまとめをしたり、と周りの人にサポートしてもらいながら、気づいたらあっという間の12年間でした。
田地野:私のキャリアは工場経理、営業を担当した後に企業留学のような位置付けで海外に2年行きました。日本に戻ってきたのが30代で、それからM&Aや企画など本当にさまざまな経験をしてきました。そんな経験があるおかげで、資金・経理だけでなく違った視点からも物ごとの優先順位などを知ることができたんだと思います。
──ご自身の経験から、今の若手社員に期待することはありますか?
加藤:私自身30代の経験があって今があると思っているので、メンバーにはいろんな経験をしてほしいと思っています。興味を持つことにチャレンジしていくと成長が早いですしね。それをサポートするのが今の私の仕事だと思っています。
強口:2023年3月現在、会社全体で基幹システムの刷新に取り組んでいます。プロジェクト体制をとって推進しており、財務部からも多くの若手が加わっています。これは、財務の担当者だけでなく全社のいたるところで使用されているシステムの刷新であり、若手からすると、自分たちによるシステムの要件定義の検討が今後10年、20年先まで会社で使われていくシステムに反映されていくものです。このプロジェクトにかかわることができるというのはとてもやりがいのあることだと思いますし、自身の成長につなげていってもらいたいです。
田地野:コベルコ建機は海外子会社も多いので、行きたい人には海外赴任も経験してもらって、何か自分の専門分野の軸を置きつつ、幅を広げて自身のキャリアアップを考えてもらいたいと思っています。
──これまでさまざまな経歴をお持ちのみなさんですが、資金・経理の業務内容で、やりがいに感じたことはなんでしょうか?
強口: 会社の国内外での日々の事業活動、特に海外取引ではいろんな事象が発生します。いままで経験したことがない話も多く、そういったときは現地法人や現地の会計士、コンサルと相談しながら問題解決方法を探っていくのですが、その際に現地特有の経理、税務のルールや慣例に触れることも多く、自分自身にとって新たな発見であり、とてもおもしろいと思っています。
加藤:資金管理業務では、やはりお金がちゃんと足りたときですね。かつて中国の会社の立ち上げを担当した際、現地の銀行の担当者に「そんなもの対応したことがない!」と難色を示された資金調達スキームを、2年かけて通したときには、大きな達成感がありました。
田地野:そうですね、非定常業務を担当して、それが成功したときは、達成感も成長も大きかったです。今のメンバーも、定常業務で忙しいとは思いますが、ぜひチャレンジしてほしいですね。
「メンバーのやりたいことを後押ししつつ、全社から頼られる財務部を作る」──マネージャーが胸に秘める使命とは
──目下、みなさんがめざしていることはありますか?
強口:国内外の事業環境の変化、ライバル企業との競合のなかで、会社は生き残りを模索し続けていきます。その中で経理は会社の活動を帳簿につける仕事。良いことも悪いことも数字で表してそれを社内外に伝えていくことがミッションです。難しいことも多いですが、若手社員には、難しい、わからないことに直面しても、どうしたら解決できるのかという前向きな姿勢を持ってほしいです。若手社員が主体的に取り組む環境を支援していく。それが私の役割だと感じています。
加藤:私も同じですね。メンバーがいかに働きやすいか、やりがいを感じられるか、そういう環境を整えることが重要だと思っています。メンバーが自分で問題を解決できる力をつけられるように支えてあげたいです。いずれは私がいなくても業務が回る環境というのが理想です。
田地野:私個人としては、財務部長に着任して間もないのですが、この重責のある立場に全力で取り組んでいくために、部としての方向性はもちろんですが、私個人の自分なりの方向性をみんなに示していく必要があると思っています。
私自身が40歳をすぎてから、次世代に頑張ってもらえるようにしていかないと、という気持ちも芽生えてきましたね。今はメンバー理解の観点で、全員と1on1を行っています。もちろん私自身も次世代を担う社員に負けないよう自己研鑽は怠らず、さらにスキルを高めていきたいと思っています。
──今後部署としては、どのような立ち位置をめざしていますか?
加藤:資金グループとしては、最終的には、グループ会社からお金周りの相談が忌憚なく寄せられ、かつそれにしっかりと対応できている状態をめざしています。このような非定型業務に時間を使えるようにするには、定型業務を削減することが必要と考えており、現在、資金管理システムの導入を進めています。
田地野:財務部全体としては、周りから頼られる部署でありたいです。ルーティーンが多い業務のため、ともすれば誰のためにやっているのかがわかりづらくなってしまう部署ですが、私たちにとってのお客さんは社内他部署です。意識して周りの部署に目を向けることによって、「困ったら財務に相談すればいいんだ」と社内から頼られる部署になっていきたいです。
相談事に一つずつ対応し、感謝されることがメンバーのやりがいにも通じると信じています。
メンバーの働きやすさとやりがいを何より重視、そんな財務部が求む人財とは
──どんな方にご入社いただきたいですか?
強口:そうですね。自分の軸を大事にしつつ、世の中の変化に柔軟に対応していき、成長していける──そんな方に引っ張っていってほしいです。コロナ禍以降、急速にデジタル化が進む昨今、従来の業務慣行にとらわれない発想が求められますし、われわれが対応すべきことはたくさんあります。会社としても個人としても、そんな世の中で生き残っていくために、変化への対応力は重要だと認識しています。
実際、現在の経理グループの社員も、もともとは知見がなかったことでも、自分で勉強し、先輩に聞き、自らの力で成長していく頼もしい社員が多いです。 ミスを恐れず、新しい視点を持って立ち向かっていこうという姿勢のある方に入社していただきたいですね。
加藤:なるほど。資金グループでは、資金という、会社全体を動かすものを扱うので、社内外問わずたくさんの方と関わります。そのため、円滑なコミュニケーションが重要になりますし、新しい経験を積極的にやっていきたいと思える方に来てほしいですね。やりたいという気持ちがあればどんどんお願いしたいと思っていますし、資金グループではそういう方を求めています。
田地野:部署全体を俯瞰してみると、自分の軸を持っていて、向上心のある方。そしてコミュニケーションを取れる方が、コベルコ建機の財務部で活躍される方だと思いますね。新卒・経験者採用問わず、素敵な新メンバーと一緒に働けるのを楽しみにしております。