開発の基礎と東京のスピード感を学ぶ。転職を通じて膨らんだ開発への想い

▲テクノロジーソリューション事業部(札幌オフィス)の奥山

私は札幌出身で、2001年にエンジニアとして社会人生活をスタートしました。ただ、就職活動では苦労した記憶があります。というのも、当時就職氷河期真っただ中だったこともあり、就職先が限られていて……

最終的に、営業系の会社とソフトウェア会社の2社から内定をもらい、専門学校でのプログラミング経験が生かせる環境の方が良いと考え、ソフトウェア会社への入社を決めました。 

新卒で入社してからはSESとして、東京の取引先に常駐する日々でした。最初は電子カルテシステムのセットアップを担当しました。しかし、当時私が取り組んでいた業務は簡単だったこともあり、アウトソーシングされてしまったのです。

担当していたプロジェクトがいきなりなくなってしまい、この先どうしようかと悩んでいたときに、タイミングよく金融系システムの開発業務にアサインされました。 

この開発を通じて、東京ならではのスピード感を学べました。私の故郷である札幌では経験できないような速さで物事が動くことに、最初は驚きましたね。 

他に開発者としての基礎もこの時期に学びました。たとえば、納期に対する考え方です。エンジニアは、何がなんでも納期を厳守しないといけません。だから、このころは徹夜も会社泊まり込みも当たり前でした。当時のことは今でも印象に残っていますね。 

一見過酷に思えるかもしれませんが、これでも乗り越えることができたのは、チームメンバーのおかげです。チーム内には「やるしかない」という空気が充満していたので、触発されてがんばれました。また、同年代の技術者が集まったこともあり、支えあいながら乗り越えました。いわば、私にとって戦友です。

5年間新卒入社した企業で研鑽を積んだのち、故郷の北海道に戻り、電子カルテの電話サポートを担う会社に転職しました。この企業では、開発よりもカスタマーサポート寄りの業務で、問題解決に苦労したケースやお客様とのトラブルになるケースなどを担当する二次請け中心でした。 

「なんで自分が怒られるんだ」「こんなことを続けてて良いのかな」と、徐々に私自身のビジョンと業務内容との間にギャップが生まれました。そうした中で、再びソフトウェア開発をやりたい想いが芽生え、開発会社への再転職を果たしました。

三つの大きな壁を乗り越えて。誘いに乗り、INTLOOPに新天地を求める

▲INTLOOP入社前の奥山

札幌市内で転職を繰り返す中で、要件定義から設計・開発まで担当する機会が増え、アパレル系会社の社内システム構築などを担当しました。そして、マネジメントを学ぼうと転職した4社目の会社で、三つの大きな壁に直面することになります。 

第一に、予算面の管理です。当時は30代前半だったのですが、それまでは開発一筋で、お金に関することを意識したことがありませんでした。しかし、マネジメントに関わる中で年間予算を立てたり予実管理をしたりして、利益やパートナーさんの単金なども気にするようになりました。当時の経験が生きて、今では開発段階で予算などを意識できるようになりました。 

第二に、コミュニケーションの難しさです。転職先の企業では、周りのメンバーに支えられながら、開発チームのマネジメントを担当しました。ただ、当時の私は人間的に未熟で、技術力を中心に人事評価をしていたので、厳しい態度をとることもありました。また、他のメンバーにも「偉そう」などと思われていたので、メンバーとのコミュニケーションも大変でした。 

第三に、「やりたくないこと」に向き合うことへの苦労です。私自身がやりたい業務と会社から求められる業務内容にややミスマッチが生じていました。当時、部下や後輩の指導などを任されたものの、正直そんなに興味がなかったのです。なので、結果的にいろいろな業務が等閑になってしまったのは反省しています。 

そんな中で、同じプロジェクトにアサインされた他社のパートナーさんと支え合いながら、困難を乗り越えることができたのは今でもよく覚えています。社内には言えない悩みも社外だから相談できたのが非常にありがたかったなと思います。 

4社目で3年ほどキャリアを積み、マネジメント面で大きく成長することができたのち、また放浪の旅が始まりました。その中で、最終的にINTLOOPに入社するきっかけは、現在の上司でもある村井からの誘いでした。 

実は、2019年に3名で合同出資して会社を起こしたのですが、うまくいかず解散してしまって……その後フリーランスとして活動する傍ら、知り合いのつてで、「開発センターのセンター長をやってくれないか?」という依頼をいただいたのです。 

その当時、別のプロジェクトで村井と交流があったので、他社で開発センター長の話を受ける旨を報告したとき、INTLOOPを紹介されました。彼の話を聞く中で、INTLOOPで一緒に活動したい想いが強くなり、2020年の1月に入社するに至りました。

開発とマネジメントに奔走。その影には三つの意識的な取り組みがあった

▲社内での奥山のワークシーン

2020年現在は、INTLOOPの札幌オフィスで、エンジニアチームのマネージャーを担当しています。札幌オフィスはエンジニアと営業合わせて15名ほどで、そのうちエンジニアは10名程度在籍しています。 

札幌オフィスでは主に二つの業務を担当しています。ひとつは、自社サービスである教育プラットフォーム『BOOSTA』の開発です。このプロジェクトは東京の本社オフィスで企画されたもので、私たちはシステム構築など主に開発面を担当しています。 

もう一つは、他社のお客様からいただいた受託システムの開発案件です。お客様のオフィスに常駐し、開発などを行うSESも担当しながら、幅広い開発業務に携わっています。 

さまざまなプロジェクトを抱える札幌オフィスですが、その中でも私は実際の開発作業に携わりながら、メンバーのマネジメントも担当しています。エンジニアとマネージャー業務を両立するのは、正直メチャクチャ大変です(笑)。 

なので、マネジメントは各プロジェクトにリーダーを立て、リーダーをメインに動きつつ自分はフォローに回るようにしています。 

メンバーのマネジメントをする上では、気をつけていることが三つあります。一つ目は、進捗をしっかり把握することです。というのも、過去に進捗報告の内容と実際の進捗がまったく異なっていた、苦い経験があって……それ以来、「いつまでに」「誰が」「何をやるか」を明確にするように心がけています。 

二つ目は、メンバーができない量のタスクを振るなど、無理強いはしないことです。三つ目は、社員だから、パートナーだからというくくりで線引きせずに、チーム内の仲間として対等に振る舞うことです。これは過去にSESとして外部企業で仕事していた経験から意識しています。外部社員でも仲間として扱ってもらえたら嬉しいですしね。 

また、私は札幌の技術者採用に関わっています。昨今、INTLOOPでは技術者を多く採用しており、実際私が入社したとき、技術者は2人でしたが、今は倍以上に増えています。今後も積極的に採用していく予定です。札幌オフィスは、札幌出身者が大半を占めているので、地元トークで盛り上がることもありますね。

世界中の優秀なエンジニアと共に働きたい。INTLOOPを通じて描く未来

これまで業務を手がける中で感じるINTLOOPの強みは、フリーランスのマッチングサービスを自社で展開していることです。 

私たちのように、フリーランスの登録者に自社内のプロジェクトに直接参画してもらう点は、他社ではなかなか見られないと思います。このような形態をとることで、パートナー会社にその都度依頼する必要が少なくなり、効率的に質の高い人材を安定して確保できます。 

札幌オフィスは、20代のエンジニアが増え、オフィスの活気も増してきました。また、みんな良い意味で真面目ですね。エンジニアチームは、経験の浅い人もいますが、空いた時間を勉強に当てて自己研鑽に励む人が多いです。自主的に足りないところを補完しているところに尊敬しています。 

今後、エンジニアチームとしての目標は、マネジメントスタイルを「アメーバ型」にすることです。現在は、私ともう1人のマネージャーをトップにしてすべてのプロジェクトがぶら下がるツリー型なのですが、徐々に私も手一杯になっていて……

今後は、アメーバのように各プロジェクトにリーダーを配属して、それぞれのプロジェクトが自走することで拡大していきたいです。 

会社としての目標は、札幌でのIT業界における知名度をあげることです。札幌オフィスは設立2年の新しい拠点で、まだまだ知名度が低いのです。それに向けて、イベント参加やSES業務での成果を通じて、良い評判を広めたいです。 

個人としては、今後、全国、全世界の優秀なエンジニアと一緒に仕事をしたいと考えています。というのも、昨今リモートワークがメインになったことで、地域の垣根を超えて協業できるようになったのは、開発におけるメリットとして大きいのです。さらに、翻訳アプリやサービスの品質向上により言葉の壁もなくなってきているので、さまざまな人と開発に携わりたいですね。 

その他にも、「お客様の抱える課題をどう解決するか」を最優先に考えることも大切にしたいです。この業界は開発言語など技術にフォーカスしがちですが、技術はあくまでも問題解決の手段にすぎません。 

というのも、過去に知り合いの会社の予約システム開発で、開発に特化する他社から高額な請求を受けていたのを見たことがあるんです。そこで私たちは、開発に拘らず今あるサービスを使うように提案したこともあります。開発に固執せず、お客様の課題に対する最適解を見つけるのが私たちの仕事だと思っています。 

私たちINTLOOPは、自社サービスの開発を中心に、要件定義など上流から一貫した開発に携われる札幌でも数少ない企業です。社員同士の心の距離も近く教育できる環境で、これからも精進していきます。