DX分野で「デザイン思考」と「アジャイル開発」がトレンドと言われて久しいです。その実行度合いや評価、今後の展開について、当社の現場の実感値はどんなものなのか?あえて一緒に仕事をしたことがなく、普段は接点の少ない2人に話し合ってもらいました。

<2人のプロフィール>

中井 柊太
プラットフォーム設計部 エンジニアリンググループに所属。独学でフロントエンドを学び、2021年に入社しました。

いがらし えりこ
デザイン部に所属。Web制作会社とアプリ制作会社でそれぞれデザイナーとして活躍。2021年キャリア3社目で入社しました。

デザイン思考をベースにして 協業とイノベーションを加速

──“デザイン思考” への期待感は? 

中井 「私たちの制作現場でのデザイン思考について。デザインチームでは活用していますか?」

いがらし 「はい、結構使っていると思います。部分的にかもしれませんが。私の前職時代だと、スマホアプリが出てきたころからデザイン思考が再注目されてきた印象です。デザイナーの現場では、ワード自体はあまり使いませんが、そのころから自然と行動に結びついているのかなあと」

中井 「正直、エンジニアチームではそこまで浸透していない気がします」

いがらし 「デザイン思考は、デザイナー専用じゃなくて、あくまでより良いものを生み出すための普遍的な思考。だからもっとウチの中でも浸透していけばいいなって思っています。ウチは生活者視点と職域を越えて協働しやすい風土がありますから、プロジェクト全体のベースの考え方として置いてみても、スムーズにフィットするのではないかなと予想しています」

中井 「そうなのですね。最近、デザイン思考の外部研修に参加する人が増えてきていますけど、そういう狙いなのでしょうか?」

いがらし 「今はまだ、必要性を感じた個人が手を挙げて学習している段階です。経営の意志としても浸透させていきたいと聞いたことはありますよ。私たちのクライアントは大手グループ企業も多くて、今までにない新しい取組を求められるケースも多いでしょう?プロデューサーからエンジニアまで同じ意識で、それぞれに前例に捉われないイノベーションを目指して、試行錯誤してほしいのではないでしょうか。デザイン思考はそんな活動に向いていると思いますから」

中井 「なるほど。たしかにウチはPCとか言語とか全社共通のツールも多いですし、ベースが同じになる要素が増えるという面だけでも、今よりもっと協業が進んで、チャレンジしやすくなる効果が出てきそうに感じました」

いがらし 「はい。たとえば上流の初期提案段階からデザイナーやエンジニアが入ってくるケースも、今よりもっと増えてくると思いますよ。クライアントにとっての費用対効果をUPさせるには、社内の制作現場で対応できるかその場で判定していく体制の方が、顧客価値が高くなるケースも結構あるように感じています」

チャレンジと成長 前向きな要素ばかり

── “アジャイル開発”への期待感は?

中井 「もうひとつのトークテーマはアジャイル開発ですね」

いがらし 「増えてきていますよね。私は良い流れだと思っています。今までのプロジェクトはウォーターフォール形式がほとんど。クライアントの予算と時期に合わせて半年や1年で行うパターンが多いですけど、2~3カ月の短期で区切ってリスタートできると、ユーザーの反応を都度見ながらアジャストしていけるでしょう。取り組む予算の敷居も下がりますし、増加一方のサブスクのサービス開発にもフィットしやすい感覚です。クライアントにとったらチャレンジもしやすくて、良いことが多いように思います」

中井 「たしかにそうですね。そう考えると、デザイン思考とアジャイル開発って相性が良さそうですね」

いがらし 「そう。後は製作現場の私たちにとってもテストがいっぱいになる。つまり試行も思考も回数が増えるので、良い訓練になると思います。絶好の成長機会です」

中井 「試行回数が増えるのは、ブラッシュアップやコミュニケーションの頻度が増えるわけだから、エンジニアの上流への参加チャンスが広がると思います。デザイン思考が浸透する効果と同じですね。エンジニアの負荷は増えるかもしれないけど、言われたものをつくるだけよりもずっと楽しいです」

いがらし 「私としては、負荷はどっちもどっちかな。ルールさえ決まっていればアジャイルも問題ないです。たしかにアイデアの引き出しを増やし続ける必要が出てくるのは大変ですけど、個人じゃなくてチームで動けば大丈夫だと思います。もっと新しい人が増えて、経験やバックボーンのバリエーションが増えると、それがウチの力になると思うので、そこにも期待したいですね」

中井 「たしかに自分のインプットを増やしていかないと対応できなくなっちゃいますよね。ウチのエンジニアは若い人が多くて、私を含めまだまだ引き出しが足りてないと思います。もっと社内ブログを活用するなり情報発信していって、そこから引き出しを増やしていくようなループをつくっていきたいです」

いがらし 「いいですね。私も入社して1年経って、課題解決の力やアイデアの幅は広がったと思うけど、もっと発信を強くしなきゃと思いました」