未経験は挑戦&人に聞いて実践あるのみ──技術向上の実感がモチベーション

▲普段はお客様先に常駐して作業を行っている森島 佑騎

新卒で富士ソフト株式会社(以下、富士ソフト)に入社した森島佑騎が配属されたのは広島。

森島が所属する西日本支社第2システム部は、主に医療機器や社会インフラ、教育分野などのシステム開発をしている。森島の担当は、民間模擬試験の集計を行うデータ統合の開発基盤(データステージ)をJAVAに移行するプロジェクトだった。 

森島 「これまで使っていたデータステージでは、機能追加や保守運用などの作り込みが難しく技術者も少ないため運用コストがかかってしまいました。そこで中長期的なコストダウンがはかれるということで、全部のプログラムをJAVAへ移行することになったのです」

プロジェクトメンバーは、複数の会社から集まった10名。新人ながらプロジェクトを円滑に進めるためにはどうすべきかをその都度考えて行動した。 

森島 「新型コロナウィルス感染症拡大のため、プロジェクトメンバーとのやりとりは毎日のオンライン会議でした。プログラムもデータステージも初めて触るものだったので、わからないことが多くキャッチアップにとても苦労しました。また、他社のメンバーに聞くことはとても緊張しましたが、聞かないと前に進めないので、思い切って行動しました」

他社の人と一緒に働く中で、多種多様な案件をこなし経験値を上げることができたという森島。 

森島 「お客様が求めるシステムを作ることもあれば、データベース移行、プログラムを新しい形に置き換えるという仕事など、多くの経験をさせてもらいました。全く異なるジャンルの案件を経験することもあるので視野が広がっていきました」 

システムの用途や参画するプロジェクトによって、使用するプログラミング言語や開発環境、ツールは異なる。そのためプロジェクトを渡り歩く客先常駐SEは自然と多種の技術に触れることができ自分の技術の向上を実感できる。 

森島 「初めての案件だと仕様がわからず、予定よりも時間がかかってしまいます。ですが徐々に理解していくにつれて、この順序を踏めば結果はこうなるということがわかるようになります。また、新しい技術や開発言語などを学習しながらの作業をスムーズに進めることができるようになったとき、技術力が身についたなと感じとてもワクワクします」

地元・広島で働く──主観的なものづくりから顧客視点でのものづくりへ

森島は幼少時代からものづくりが好きだったと語る。中学時代は技術工作部で木製の棚や簡単なラジコンキットなどを作成していた。次第に、ゲームやパソコンに触れる機会が増えると、プログラムを作ることにも興味を感じ始めたという。大学では情報学科に進学し、プログラミングや情報処理、JAVAやC言語などを学んだのだ。 

森島 「何かを作って完成させるという一連の流れは、私にとって達成感やモチベーションになっているのかもしれません。大学時代はプログラムの問題集のようなサイトでプログラムを書いて勉強していました。意識していたのは、本やネットで学ぶだけでなく、実際に手を動かして作ることです」

就職するならシステムやプログラム開発関係だと考えていた森島。富士ソフト入社の決め手は、地元・広島でも働けることだったという。 

森島 「もともと地元での就職を考えていたのです。一時は東京や大阪にも惹かれましたが、就活で利用した東京の朝の満員電車に揉まれて、自分にはムリだと思いました。ですが、富士ソフトは東京以外にも働けるエリアが多く、地元の広島にも拠点があったことが入社の決め手のひとつでした」

森島について、上司や先輩は自ら学ぶ姿勢を高く評価している。ネットや書籍で学ぶだけではなく、スペシャリストである先輩社員に助言をもらいながら自主的に勉強しているのだ。 

森島 「配属後は大学で学ばなかったSQLの勉強を始めました。自分で調べながらSQLを書いていたのですが、作ることはできても精度や性能は改善を要するものだったのです。そこで、SQL経験に長けた先輩に助言を求めました。

学生時代は意識していませんでしたが、お客様に納品する商品にするためには、性能や速度を意識した開発が必須です。今では、プログラム作成時の精度や性能について、強く意識しています」

自分なりに最大限の準備をしてプロジェクトに望む姿勢が、少しずつ先輩技術者のレベルに近づく秘訣になっている。

新しい技術・知識・経験への向上心が気づき力、課題発見力、解決力を生む

森島は、2019年度の優秀社員賞を受賞。

受賞理由は、高い生産力でプロジェクトの工数削減に貢献。当初計画していた作業期間を4割削減しプロジェクトを完了することができたからだ。このシステム開発は、VB.net/JAVA/SQLと複数言語を必要としたが、先輩の指導を非常によく吸収し、開発につなげたのが決め手だったという。 

森島 「実は、配属後に先輩が作成したSQLを自分も作成する、という課題をもらっていました。このときに実際のプログラム構築を勉強することができましたし、一連の作業を経験させてもらえたことが、プロジェクトですぐに役立ったのです」

プロジェクトリーダーや上司は、森島について、総合的に即戦力になる技術者であると高く評価している。不慣れな作業でも、不明点があればポイントをおさえて質問し、それを結果につなげることができる。開発作業中に“気づき”や“課題”などを思いつけば、積極的にプロジェクトリーダーに相談する。 

森島 「プロジェクトでは、しっかりとした進捗報告を心がけました。毎日の日報や、朝会を始めとした進捗報告の場が多くあったので、上司への報告が的確に届いていたのだと思います。その結果、必要なサポートを受けることができ、不明点が早く解決できたおかげでムダな時間が少なかったのです」

森島の強みのひとつが、常に新しい技術を身に着けようとする向上心。その意欲的な姿勢を象徴するエピソードがある。イントラに掲示されたAI技術発表会の情報に気づき、自ら参加を希望。西日本支社に配属された新人で自ら希望を出したのは森島だけだった。 

森島 「もともとセミナーや研修には積極的に参加したいと考えていました。いろいろな人の考えや話を聞くと、知的好奇心が刺激されるんです。新しい発見や、何かに活かせそうな情報を得られるととても嬉しくなります」

森島にとって、自分の引き出しが増えることは大きなモチベーションにつながっているのだ。

どんな知識も経験も自分の引き出しになる──今は幅広く経験を集める時期

森島は、働く環境や一緒に働く人とコミュニケーションがとりやすいことはとても大事だと語る。また、共に働く人やプロジェクトに関わる人の視点も重視するようになったという。 

森島 「今私が所属する広島のチームは、とても話しやすい人が多く、わからないことも聞きやすいです。コミュニケーションが多いことが富士ソフトの魅力のひとつだと思います。仕事に対する意識も変わりました。

学生時代とは違い、今は多種多様な人が関わってひとつのものを作っている。自分だけではなく、他の人にもわかるプログラムになっているか、ということを強く意識するようになりました」

森島は、物事に対する好奇心や探究心、それらに専心して打ち込む性格なのだと笑う。 

森島 「凝り性なのかもしれません。趣味でマンガ、フィギュア、カードなど、いろいろと集め、コレクションしています。細かいところまで突き詰めたくなる性分なのです」 

2021年4月から電力系のシステム開発を主とする部署に異動し、新たな仕事に取り組んでいる森島。今後どのような分野を任されても、幅広い知識と経験の蓄積をはかりたいと語る。 

森島 「以前とは違うことができる、いろいろな仕事を経験させてもらえるのは、自分の引き出しや知識が増えることになるので、非常に楽しみです。 

今は自分のためにも、幅広くたくさんの経験を積んでいく時期だと考えています。今後、専門性が絞り込まれてきても、幅広く得た知識や経験は必ず活かすことができるはずです。失敗も中長期的に見れば成功のための経験のひとつになります」

幅広い事業を扱い、プロジェクトベースでさまざまなことに挑戦できる文化は、富士ソフトの魅力であり、自分に合っていると語る森島。いつかは新しいAIやクラウドを使ったシステム開発に関わってみたいという。

森島がコレクションした知識と経験の引き出しは、富士ソフトの社風と化学反応を起こし、どのような技術を生み出すのだろうか。実に楽しみだ。