充実した技術研修でプログラミングの基礎を修得。成長の鍵は自己学習と周囲のサポート

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▲大学の卒業旅行で行った沖縄でのダイビング体験。この4人は同じ研究室で苦楽を共にした仲間で、今でも定期的に交流しています

大学では農学部に所属して生命科学を専攻した藤枝。大学院とあわせて計3年間、細胞生物学の研究を行っていました。

藤枝 「生物を理解する上で細胞レベルで何が起きているのか知りたいと思い、細胞生物学に興味を持ちました。特に脂質の輸送や生体膜の形成に関心があったので、出芽酵母の胞子膜形成の機構を研究していました。顕微鏡をのぞき込んだり、DNAの組み替え作業をしたり。朝から晩までせわしなく地道に研究に没頭する毎日でした」

そんな藤枝が卒業後に選んだ進路は、IT業界。未経験だったことから、入社後にプログラミングを学びつつ成長できる会社を探していたところ、出会ったのがフレクトでした。

藤枝 「フルリモート、フルフレックスの働き方を導入するなど、働き方が自由なところにも惹かれました。長く同じ場所で働き続ける上では、案外そういう働く環境が大切だと思っていたからです。また、面接時に人事の方が『うちには穏やかで優しい人が多い』と話していましたが、本当にその通りで。親しみやすくて話しやすい方が多い社員の方々にも魅力を感じて入社を決めました」

とはいえ、藤枝を含め4名いる同期の中で、プログラミングが未経験だったのは藤枝だたひとり。最初の頃は技術研修についていけるだろうかと不安だったと話します。

藤枝 「はじめにJava研修があり、最終的に簡単なアプリを制作したのですが、僕にとってはその期間がしんどかったです。最初にJavaの本を渡されて『これで勉強して』と言われたのですが、なかなかレベルが高くて読んでも理解できませんでした。ひたすら手を動かして試行錯誤し、なんとか動くものをつくっていった感じです」

未経験というハードルの高さを感じた藤枝。自己学習に努めるだけでなく、周囲に助けを求めるようになります。

藤枝 「ひとつ上の先輩がトレーナーとして、1対1でついてくれていたので、たくさん質問するようになりました。すると、こちらがわかるまで丁寧に教えてくれました。同期に聞いたときも同じです。私の場合は、書籍からよりも人から教えてもらえたことのほうが糧になっているかもしれません」

努力の末に、プログラミングの基礎を修得していった藤枝。その後、3カ月間の技術研修を実施するなかでプログラミングのおもしろさに目覚めていきました。

藤枝 「僕はもともと数学が好きでどうしたら問題を解けるかを考えるのが好きなタイプ。コードが読めるようになり、ちょっとずつ書けるようになっていくにつれて、わくわくする感覚が出てきました。既存のプログラムにどう新しい機能を組み込んでいくかを考え、実際につくって動かす作業は自分に向いていると感じました」

システム保守・移行・開発など、1年目から即戦力として活躍。学びを貫く姿勢が成果に

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研修終了後に配属となったのは、大手携帯キャリア様向けのシステム開発案件でした。

藤枝 「スタッフの方の体調報告や、個人情報の取扱記録を管理する機能などを備えたシステムです。はじめは保守運用を担当し、人事異動のデータをシステムに反映させたり、データをもとにグループを管理する仕事をしました。

その後も同じ現場で、システム移行業務を経て、情報管理のシステム開発に関わりました。それまで店舗の方がエクセルに手入力していた個人情報の取扱記録をシステムで一元管理できるようにするためのもので、約3カ月、プログラムを書いたり、Salesforceの開発をしたりしました。その後、ふたたび保守業務に戻って、システム保守、環境構築、人事異動処理の自動化業務などを行いました。

現在は、部署を異動して、大手メーカー様のECサイトのシステム開発業務を担当しています」

こうした開発案件に携わりつつ、仕事の後は休日に自主的に資格取得の勉強するなど、徹底して学ぶ姿勢を藤枝は貫いてきました。「資格を取得すれば、社内の資格取得支援制度で報奨金がもらえるのが理由です(笑)」と言いつつも、約1年半のあいだにさまざまな資格を取得してきました。

藤枝 「入社して3、4カ月目のタイミングでSalesforceの認定資格をふたつ。その後、半年ほどしてMulesoftというAPIに関する認定資格を三つ取得しました。さらにこの数カ月のあいだに三つほど新たに取得しています。大学・大学院とも情報系の出身じゃないので、同期らほかの人たちに比べて知らないことが多いと感じています。資格のための勉強をしていると基礎的な情報が断片的に入ってくるんです。

それらがパズルのピースのように合わさって、最終的に知識の総体としてできあがっていけばいいなという想いで取り組んでいます」

資格の勉強が実務の中で活かせることもあれば、実務で学んだことが資格取得に有利にはたらくこともあると言う藤枝。

藤枝 「資格のために勉強したことが頭の片隅に残っているから、仕事で必要になったときに調べると、その情報がすぐに出てくることがよくあります。逆に、実務ですでに学んでいて、気がついたら試験に受かる状態になっていたケースもありました」

こうした努力の末に、2022年4月には同期の中でも最も早い昇格を果たします。

藤枝 「資格取得に励みつつも、担当する案件で主体的に行動をし、成果を上げてきたことが昇格につながったのだと思っています。今では同期全員が昇格をしているのですが、僕が先陣を切れたことは嬉しかったです」

自ら提案でお客様の負担を大幅削減。お客様に喜んでいただくことが、自分のやりがい

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入社以来、特に印象残っているプロジェクトは、大手携帯キャリア様の人事異動処理のシステムの自動化に携わったことだと話す藤枝。自身の経験を活かし徹底して自動化の取り組みを進めました。

藤枝 「入社研修を終えて、最初にお客様の保守案件にアサインされたとき、お客様がエクセルで入力したデータをシステムにアップロードするという地道な作業を経験しました。その時、このような単純作業をどうにか効率化することができないかと考えていたので、再び保守業務を任されたタイミングで、システムの自動化を提案して開発に踏み切りました。

まずは直感的に入力できるフォームを作成して、人事異動情報を吸い上げるための導線を確保しました。そのお客様の場合、もともと支社/支店ごとにExcelファイルが送られてきていたのですが、それらのデータ集計を自動化をすることで、1つのデータベースに格納されたので、取りまとめ業務が大幅に削減されました。

またシステムに反映作業を行う担当事務の方でも、承認/却下が自動反映できるような仕組みを作成し、管理する側の業務の負担軽減にもつながりました」 

現状維持を良しとせず、積極的に新たな挑戦を行ってきた藤枝。仕事をしていてやりがいを感じるのは、お客様に喜んでいただけたときだと話します。

藤枝 「人事異動処理のシステムを自動化したとき、お客様から『めちゃくちゃ助かっています』と直接感謝の言葉をいただきました。1年前まではプログラミングができなかった自分がお客様の力になれるようになったと思うと、大きな成長を感じて本当に嬉しかったです。

そのお客様とは毎週ミーティングをしていたのですが、何か困ったことがあればすぐに私にご相談いただけるなど、良い関係を築きながら仕事ができていたことも、仕事の原動力になっていると思います」

お客様が期待する価値を提供して感謝されるエンジニアを目指して

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未経験とは思えぬスピードで成長を重ねてきた藤枝。今後の自身のキャリア展望について、次のように語ります。

藤枝 「後輩たちが入社して、今後はトレーナーとして教える立場になっているため、最近では後輩たちに頼れられる存在になりたいという目標が出てきました。またお客様に対しても同じです。お客様と対等に対話しながら潜在的な課題を引き出した上で、それに対して最適なアプローチをご提案し、お客様が期待する以上の価値を提供できるようなエンジニアになりたいと思っています」

お客様の期待に応えたいという想いが高まるのは、フレクトという働く環境の特徴もあるのだと続けます。

藤枝 「お客様と近い距離感で仕事ができるのが、フレクトの特徴でありおもしろいところです。お客様の課題が解決できて、面と向かって直接感謝のお言葉をいただけると、もっとお役に立ちたいという気持ちがまた強くなるのです。エンジニアにとって、ありそうでなかなかない環境だと思っています」

最後に、藤枝は自分と同じように未経験からIT業界で挑戦したい若手人材に向けてエールを送ります。

藤枝 「フレクトには充実した研修制度があり、ちゃんとついていけばエンジニアとしてやっていけるだけの実力が身につくようになっています。研修の内容は決して簡単ではありませんが、いつもそばに成長を支えてくれる先輩社員の方々にサポートしてもらいました。システム開発やプログラミングを好きになるかどうかは人それぞれですが、未経験であること自体をおそれることはないです。

大事なことは、分からないことを、分からないままにしておかないこと。周りの方に聞くことを躊躇する気持ちは無用です。分かるまで、あきらめずに学びながら仕事に取り組める方は、ぜひフレクトの門を叩いてください」

入社時にはプログラム未経験だった新卒社員が、2年目にはお客様や後輩社員から期待される存在に。藤枝の学びと成長のスピードはこれからも加速し続けるに違いありません。