大手機械メーカーを早期退職──ユーザーからのフィードバックを求めて

▲前職時代は休日に同僚と山登りをしてリフレッシュしていました

齋藤がプログラミングに出会ったのは大学4年生のとき。電気工学を専攻していた齋藤は自動制御について学び、研究室では当時炊飯器のマイコンなどに使われていた制御チップのプログラミングを行っていました。

齋藤 「高校生のときに叔父が立ち上げた電気工事の会社を手伝っているうちに電気機械に興味を持ち、大学で電気関係の勉強をしました。

研究室は、それまでコンピュータに触れる機会がなかったので『ちょっとやってみようか』と軽い気持ちで選びましたね。そこでC言語を使ってプログラミングをしたり、研究用のコンピュータの管理を任されたりしているうちに、だんだんプログラミングが好きになっていきました」

 折しも時代はWindows95が発売されたころ。インターネットが身近なものとなったことをきっかけに、インターネットに関連する仕事に就きたいと思うようになった齋藤は、大手機械メーカーへの就職を選びます。

齋藤 「そこでは20年働いていました。大きく分けると、前半は主に事業所のネットワークを管理・運用するネットワーク関連の仕事。後半は、社内でパッケージソフトウェアを開発するチームで、内部のデータ管理用のライブラリなどを開発していました」

その後、再びネットワークの仕事に戻りますが、ユーザーからのフィードバックが届かないことに不安を覚えます。

齋藤 「それまで、BtoBのシステムやWebサービスを開発してきたのですが、お客様からのフィードバックをいただく機会は少なかったです。

そのため、次にどのように改善したらいいか、何を開発すればいいか悩むことは多々ありました。その中で、もっとフィードバックを受けられる環境で仕事をしたいと思い、早期退職制度を利用してフリーランスになりました」

フレクトで新たな一歩を踏み出し、頼れるチームリーダーになった今

フリーランスとして仕事をしつつ、エージェント経由で転職先を探している際に紹介されたのが、フレクトの求人でした。

齋藤 「転職先は、ある程度の裁量を任せてもらえる環境で、自社サービスがあるところなら、なおいいなと思っていたんです。フレクトはSIer事業の他に“Cariot(キャリオット)“という自社サービスを行っていると知り、応募してみることにしました。

面接を受けると、経営層の対応がとてもやわらかく、技術に対する理解も深いように感じられました。また、Salesforceをはじめとするさまざまなクラウドを活用している点も非常に魅力的でした」

もう一度この会社で挑戦してみたいと思った齋藤は、2019年1月、フレクトで新たな一歩を踏み出します。

フレクトに入社して印象的だったのは、働く人たちの人柄でした。

齋藤 「社員は謙虚で非常に信頼できる方々でしたし、お互いをすごく尊重していると感じました。とくに象徴的だったのは、社内でも社外でもお互いに『ありがとう』という言葉を自然に伝え合っていること。

前職までは『すみません』という言葉を使うことが多かったのですが、フレクトに入社後は『ありがとう』を明確に使うようになりました」

2020年現在、フレクトで結婚相談所関連サービスのプロジェクトに携わっている齋藤。ユーザーがログインをする際の認証基盤を構築する、ID基盤チームでチームリーダーを務めています。

齋藤 「このプロジェクトは、全体で25名ほどのエンジニアが関わっている大規模なもの。なので、複数に分かれているチーム間の情報共有をしたり、全体のテクニカルリードをしたりと、プロジェクト全体の足並みをそろえるように心掛けています。また、お客様と意見をすり合わせも行っています」

テクニカルリードとは、どの技術を使うべきか、今の課題はどこにあるかを考えながら、どのように課題を解決していくかを判断し実行する仕事です。このプロジェクトでは、齋藤がひとりでその役割を担っています。

齋藤 「お客様も自社も、数多くの人々が関わっているので、認識の違いが生まれないように、チーム間の連携には力を入れています。

また、最新の技術をどのように取り入れていくか判断するのも私の仕事。良い技術であっても、既存のシステムに適用するか、相性がいいか、などについて見極めていくことも大切な仕事のひとつです」

後輩に伝えたい想い──スキルアップは日々変化していくお客様の要望に応え

▲チームメンバーとのビデオ会議の様子

環境が変わっても、齋藤がずっと大事にしてきたもの。それはエンジニアとして活躍し続けていくためのスキルアップです。以前は、毎年ひとつは新しいプログラミング言語を学んでいたと言います。 

齋藤 「最近はそこまで取り組めていませんが、できるだけ新しい技術を取り入れていくように努力しています。そのひとつとして、社外の技術コミュニティーに参加して活動しています。イベントの開催時にはスタッフとして参加することもあります。

2019年、日本でJavaScriptの国際カンファレンス(JSConf JP)が開催された際には、ビデオスタッフの募集があったので手を挙げました。スタッフとして参加すると他のスタッフともコミュニケーションが取れますし、海外から招待されてきている発表者とも話す機会もあり、おもしろい経験でした」

また社内の活動では、齋藤の企画で毎週1時間、技術書の輪読会を行っています。フレクトでは書籍購入支援制度があり、月に1万円まで業務に関わる書籍購入の補助があります。その制度を活用して、スキルアップに役立つ書籍を選び、メンバーみんなでその書籍を購入。輪読会で、それぞれが1章ずつ解説し、みんなで議論をしています。

齋藤 「ひとりが1章を担当して、アウトプットすることにしているので、ただ読むよりも理解が深まります。すぐに成果が出るものではありませんが、輪読会の中で『この技術はあの案件で使えたね』といった声が聞こえてくることもあり、今後に生かせるのではないかと感じています。

実は、上長に『輪読会をやりたい』と相談したところ、『それならみんなに声をかけたらいいよ』と就業時間内でやることを許可してくれたんです。こういった社内の文化が何よりありがたいです」

齋藤がこのようなスキルアップに取り組むのには、“日々変化していくお客様の要望に応えたい“という想いがありました。

齋藤 「お客様の要望に、継続的にお応えするためには、その変化に対応できる力を持ったチームである必要があります。スキルアップによって、それを実現できればいいなと思っています。私自身、新しい技術やツールを学んだり試してみたりするのが好きなんです。

そのおかげで、仕事がうまくいき、生産性が向上した経験もあります。また、少しずつでもいろいろな技術に触れておくことで、お客様の要望に沿って最適な技術を選択し、その案件に最も適した判断ができるようになります。みんなにもぜひ、その体験してもらいたいです」

お客様やユーザーにとって良いサービスを開発したい──熱い想いが貫く今後

常に新しい技術を、取り入れることを意識しながら仕事をしている齋藤のやりがいは、エンジニアになって20年以上経っても変わっていません。それは、“お客様の課題を解決すること”です。

齋藤 「お客様は、困っていることがあってフレクトに声をかけてくださっているので、その課題を解決できたら嬉しいですね。また課題を解決する度に、お客様からフィードバックがいただけるので、それを次に生かしていきたいと思っています。そのサイクルを加速させるのが、今後の課題です」

また今後は、変化に対応できる力のあるチームを目指して、スペシャリストを育てていくことを考えています。

齋藤 「今の技術や必要な知識は多岐にわたっています。『クラウド』とひと言で言っても、OSやネットワーク、仮想化技術、データベースと、非常に構成要素が多いです。

もちろんすべての知見を全員が持っているのが望ましいのですが、少なくとも、その中のひとつかふたつでも、専門領域を持ったスペシャリストになれるといいです。

ある特性の専門技術をひとつでも追求していけば、その周辺の技術も知識も自然と入ってきて、知見の裾野も一緒に広くなっていくと思います。そのために自分に何ができるのか、考えているところです」

一方で、齋藤には個人的に挑戦してみたいことがあります。

齋藤 「BtoCのサービスで、自分自身もユーザーとして使えるサービスに携わってみたいです。前職時代も含め、企業向けのサービスを開発することが多かったので、自分自身が『これを使ってみたいな!』と思えるサービスの開発に携わってみたいと思います。

自分自身がユーザーになることで、何がほしいのか、どんなことができたらいいのか、またどうすれば使いやすいかなどをユーザー視点で改良できるはずです。それらが結果的に、お客様のビジネスへの貢献にもつながると思っています」

少しでも、お客様やユーザーにとって良いサービスを開発したい。そんな熱い想いを胸に、齋藤は仲間と共に歩み続けます。