原点は少年時代に熱中したパソコン。好きがそのまま仕事になった

エンジニアとしてのキャリアの原点は、小学校高学年のころにパソコンと出会ったこと。 

お年玉や小遣いをためたお金と親から出してもらったお金ではじめてパソコンを買いました。 最初はゲームをやりたかったからです。1980年代当時はコンピューター雑誌の記事を読んで、 BASICやアセンブリなどのコードを打ち込んでゲームをしたり、音楽を流したりなどプログラミングに熱中していました。 

中学、高校時代に秋葉原へ行ってPCの拡張ポートや音源ボードなどを見ていると、ハードウェアと制御ソフトウェアによって広がるコンピューターの世界に大きな可能性を感じたんです。その後もコンピューターが好きなのはずっと変わらず、大学でもコンピューターを学びたかったので、大学では工学部電子情報工学科を専攻。研究室では自然言語処理について研究し、言語処理用のプログラム言語を使っていました。 

1990年代当時はパソコン通信が流行っていて、掲示板サイトに趣味のゲーム攻略に関する裏技情報などを交換しあってゲームの腕を磨いていましたね。また、バイト先に凄腕プログラマーがいて、彼とゲームのプログラムを交換したこともあります。 

コンピューターの開発者をやりたかったので、就職はコンピューターを中心にシステム開発を手がけている大手IT企業に入社しました。そして、希望通り開発部署の配属に。 少年時代からずっと大好きだったコンピューターがそのまま仕事になったんです。

安定したキャリアを捨てて転職を決めたのは、エンジニアの本能

▲前職でオーストラリアに赴任時。当時の上司や同僚と一緒に

某大手IT企業に1993年新卒で入社して約25年間、一貫して技術職としてのキャリアを歩んできました。 

最初は、ソフトウェアパッケージの製品開発者としてスタートしました。その後、顧客は大企業や官公庁向けのシステム開発などさまざまなプロジェクトを経験しました。 さらに、入社して10年目ごろからチームリーダーも担うように。

大きな転機は、自社パブリッククラウドサービスの新規開発プロジェクトに、はじめて自分で希望して異動したことです。異動を希望したのは、新しい技術に関わる仕事にチャレンジしたかったから。 

そのプロジェクトは、何百億という社運をかけた投資プロジェクトでした。対象となる地域も日本だけでなく、全世界規模での展開を目指すという、非常にやりがいを感じるサービスでした。 

このプロジェクトを通じて、PMとしての経験に加え、新規サービス企画や法務部門、販売促進部門などの他部署との折衝も経験しました。また海外赴任も経験する機会に恵まれ、上層部の会議に参加して、グローバルな規模でのプロジェクトマネジメントを知ることもできました。

ただ、いいことばかりでもなく、大変なこともたくさんありました。開発現場では新技術やアイデアを積極的に取り入れていこうという動きがあったのですが、実際に企画を出しても、実績がなく歴史が浅いものはなかなか採用されることはなかったのです。

また、サポートも含め自社ブランドで再販するスキームを構築する際、すでに実績ある他の自社ブランドサービスと同じサービス品質を実現しようとすると、プロジェクトの採算がとれないなどの理由でなかなか承認されませんでした。新しいことをやろうとしても障壁が非常に高いのです。

このような承認プロセスや社内調整に時間や労力がかかってしまい、結局やりたいことができないことが数多くあって、やるせない気持ちになったことは何度もありました。 

そして追い打ちをかけるように、まさに黒船のごとく上陸したAWSの登場は本当に衝撃的でした。サービスの機能追加やアップデートのスピードが桁違いで。圧倒的なサービスの優位性を武器に、自社のサービスはコンペでなかなか勝てない状況。

当初の計画通りにプロジェクトは進まず、メガクラウドサービス企業の波にのまれ、他の国内企業の例にもれず、規模を縮小せざるを得ない判断がなされていきました。 

外資系IT企業と自社ではなにが違うのか?サービスの企画力や開発力、投資する予算額の大きさだけではありません。社員に与えられた仕事の裁量の大きさや意思決定スピードや自由度も違ってみえました。勉強のために参加していたセミナーで、第一線で活躍している若い社員の方々が登壇する姿がまぶしく感じましたね。 

他にも苦労したことがありました。 IT企業なのに新しいITサービスを自由に試したくても、会社のルールや規制があり承認プロセスが大変で、自由に検証することができなかったんです。すでに最先端の技術はGAFAM( Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)が独占している状態でした。

このまま新技術を活用できないとエンジニアとしての成長はないと危機感を募らせました。自分の中にあるエンジニアとして新しい技術を追求していきたいという本能に従い、おのずと転職を意識するようになりましたね。

エンジニアとして、想像以上にワクワクできる環境がここにあった

いざ転職活動を始めてみましたが、年齢や待遇など条件に見合う企業はそう多くありませんでした。 また求人の多くはPM職で、仕事内容も前職とあまり変わりません。 

希望する企業や仕事がなかなか見つからず、少し焦っていたときに、ある人材紹介会社からの紹介でフレクトに出会いました。 

最初のフレクトの印象は「若くてパワーがありそう」でした。クラウドミックスで開発しているところにも魅力を感じましたが、フレクトはSI事業だけでなく、自社のIoTサービスであるモビリティ業務最適化クラウド「Cariot」も提供しているのも魅力でした。システムを納品して終わりでなく、自社サービスでさらに技術を磨きあげることに会社としてもとても信頼がおけると思いました。  

入社の決め手は面接でした。フレクトにはお客様に貢献する姿勢があり、まさに自分のやりたいことと同じだったのです。 また管理職である面接官が、技術について語れる人たちばかりだったことに感動しました。エンジニアとしての好奇心がますます大きくなり、2020年3月に入社。 

入社して感じたのは、社員の技術レベルの高さです。それぞれ専門性を持ったエンジニアが数多くいます。また、定期的な技術に関する勉強会や技術知見を蓄積する社内Wikiなど社内での知見共有するさまざまな取り組みや雰囲気がフレクトにはあります。 

他にも、Salesforce、AWSなど資格取得の活動も盛んです。資格取得のための支援制度や資格取得キャンペーン※の取り組みも行っていて。よくあるeラーニングで強制的に勉強させるという形式ではなく、各個人が自発的に取り組んでいます。互いにスキルを高めあう文化がフレクトには根づいており、社員たちのモチベーションの高さには驚きました。

このようにエンジニアにとって、IT技術について語り合える、育み合える場があることは最高の喜びだと思いますが、これは本当に期待以上でした。
(※資格取得キャンペーンは、一定期間で特定の資格取得を目指し、個々の開発力を高める社内活動の一環です。インセンティブも別途あります。)

入社して間もなく、複数のデバイスとクラウドをつなぐIoTサービスプロジェクトのPMを担当。他のメンバーも社歴の浅い社員が多かったのですが、それぞれが得意な領域で専門性や豊富な経験を発揮して、プロジェクトを完遂することができました。短い期間でしたが、フレクトのPMとして新しい一歩を踏み出すことができましたね。

フレクトの特長のひとつに、マルチクラウドサービスでのシステム開発があるのですが、実際にAWS、Salesforceなどのクラウドサービスにを使いこなす現場を体験して、その技術力やエンジニアリングの素晴らしさを感じました。 

また、開発現場では、クラウドサービスを活用して、生産性が高く、効率よく仕事をしていることを実感。メンバーが高い技術力・スキルを持っているので、PMの立場としては、さらに先手を打つことが大切だと考えていて、そのためには、自らが常に新しい技術を勉強しないといけないと思っています。そういった意味でメンバーにはいい刺激をもらっています。 

もうひとつ入社してから分かったことがあります。それは前職のプロジェクトとフレクトのプロジェクトの違いです。

前職のプロジェクト期間は長く年次計画があり、バージョンアップが年に1回、マイナーチェンジが半年に1回などのペースで、長期的なスパンで開発をしていました。新規開発の場合は、要件定義に2、3年かけて実行していたこともあります。

フレクトのプロジェクトは、3カ月や半年など短い期間が多いです。またプロジェクトの進行スピードが非常に速いです。短い期間で、豊富な案件、さまざまな新しい技術を活用できることは新しいモノ好きエンジニアの自分にとって、非常にワクワクする環境。ただ、短い期間だからこそ、お客様に対してプラスアルファの付加価値をつけられるかが重要だと思っています。

型にはまったPMではなく、技術力で未来のカタチをつくり出す自分流PMへ

▲2020年現在のプロジェクトメンバー。それぞれ専門性を持ったエンジニアから刺激を受ける毎日

2020年7月現在は、某大手企業の新しいモビリティーサービスのIoTプロジェクトにアサインされて、PMとして数名のチームを率いてプロジェクトを開始しています。 

新しいサービスを技術力でカタチにする、まさに新しいモノ好きにとっては魅力的なプロジェクト。 自分の裁量でどんどんチャレンジしながら、自らも手を動かしながらPMできるのは自分にとって最高の環境です。

Salesforceでの開発案件は今回がはじめて。Salesforceは機能が非常に充実しており、理解を深めるのは大変ですが、やりがいは非常にあります。また、自分の裁量でプロジェクトを任せていただき、自らも新しい技術やツールの活用などに自由に取り組めています。 

PMの手法について、会社としてノウハウはあるのですが、暗黙知の段階で体系化されていないので、プロジェクトマネジメントにもクラウトサービスを活用していきたいです。 

これまでは、マネジメントというとエクセルでプロジェクトの進捗状況を入力して管理するといったことが多く、私からすれば無駄な作業ばかりでした。開発環境自体がクラウドサービスとなっている今、開発エンジニアもわざわざ自身の仕事の進捗報告を、エクセルに入力するような無駄な作業は必要ありません。 

ツールを活用してプロジェクトマネジメントをすることによって、現場のエンジニアの生産性の向上や効率的な仕事を支援していきたいです。 

大手IT企業でのさまざまな経験を経て、エンジニアとして理想の環境に巡り合えた末竹 浩。 プロジェクトを率いるそのまなざしは、原点だった少年時代コンピュータにハマったころと同じ輝き。これまでのITスキルや経験を武器に、自分なりの方法で、新しいPM像のカタチをつくり出していきます。