みんなが当たり前に使っている社会インフラを、ITで支える縁の下の力持ち

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今園が率いるクラウドプラットフォームサービス(CPS)部は、ITアウトソーシングサービスの提供を軸に、オンプレミスからパブリッククラウドまで、ITインフラの運用全般に関わるサービスを提供しています。

今園 「お客様のミッションクリティカルなシステムを、ITの力で支える縁の下の力持ちが、われわれCPS部です。たとえば、航空会社の運航を支えるシステムや、クレジットカード決済システムのインフラ運用などに携わっています。

日本の皆さんが当たり前のように使っている社会インフラを、われわれのITサービスが支えています。皆さんが意識していないところで、皆さんの生活に寄り添っています」

今園がCPS部のマネージャーに就いたのは、今から2年前の2021年のこと。マネージャーになる前の直近10年は、インフラ運用の現場でリーダーとして活躍していました。

今園 「ある航空会社様のミッションクリティカルなシステムのインフラ運用リーダーを務めていました。『5年で運用コストを下げた上で、運用品質も向上させます』と宣言して、実際に5年で結果を出してお客様に感謝されたり、社内でベストプラクティスとして表彰されたりしました。口だけじゃなく、手も動かして、仲間と共に結果も出していたと自負しています」

そんな今園に、「マネージャーをやってみないか?」と声がかかります。

今園 「マネージャーになることは考えたこともなかったのですが、当時どんどん社員が増え出し、マネージャーの皆さんの大変そうな姿を見ていたので、声をかけられたときは『やらなければ!』と強く感じました。実際にマネージャーになり、リーダーとマネージャーに求められる能力は大きく違うことを身に沁みて感じながら、日々奮闘しています」

多くのトラブル対応が糧に。これまでの経験を今に活かす

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▲カスタマーエンジニアとして活躍していた当時の今園

今園はどんなときでも温厚で落ち着いた雰囲気の持ち主で、頼りがいがある「縁の下の力持ち」のマネージャーという様子があふれ出ています。これには、これまでの経験が影響していると今園は語ります。

今園 「職業柄、トラブル対応などの緊迫した場面を経験することが多く、自然と度胸がつきました」

DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)の前身である日本ヒューレット・パッカードに、今園はカスタマーエンジニアとして新卒入社します。

今園 「カスタマーエンジニアは、お客様のITシステムのハードウェアの導入や保守、問い合わせに対応します。システムに問題や障害などトラブルが起きると、お客様先に出向き、問題を分析して原因を見つけ出して解決するという場面が多いです。つまり、緊迫した場面における対応経験が多いんです。とくに、24時間365日止められないようなミッションクリティカルなシステムのトラブル対応は、非常に緊張感をともないます。万が一自分が実施した作業で、システムに問題が起きたら大問題ですから」

カスタマーエンジニアとして7年間、多くのミッションクリティカルなシステムを担当した後、その経験を活かして、インフラのITアウトソーシング業務に携わることになった今園。ここでも、ミッションクリティカルなシステムを担当することになり、緊迫したトラブルを何度も経験します。

今園 「システムにトラブルが起きた場合は原因を調査しますが、すぐには原因がわからないことも少なくありません。ですが、連続稼働を要求されるようなシステムでは、すぐに解決してシステムを動かすことが必要です。そういった場面では、調査結果は出ていない中で、経験則から解決策を導き出し、即座に対応することもあります。

ある社会インフラの運用リーダーを担当していた際にトラブルが起きたときのことです。カスタマーエンジニア時代の経験から、システムの電源を落として再起動すれば解決すると考えたことがありました。調査には時間がかかることがわかっていたので、お客様と協議した上で電源を落とすことに。結果、トラブルは無事解消されましたが、実際に電源を落とす際は、本当に緊張しました。

私はこういった経験をいくつもして、自分の学びに変えてきました。失敗の許されない現場で、高度な要求を完遂する機会を多く得られたことに感謝しています」

1番大切なのは、なんといってもコミュニケーション

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▲マネージャーになって、日常的に社長(右)とコミュニケーションを取ることにもなった

今園はITアウトソーシングの部門に異動して、インフラ運用リーダーなど、運用の現場で16年程活躍した後、2023年3月現在はマネージャー職に就いています。

今園 「新卒入社した当時のヒューレット・パッカードを創業したビル・ヒューレットの言葉に『人間は男女を問わず、良い仕事、創造的な仕事をやりたいと願っていて、それにふさわしい環境に置かれれば、誰でもそうするものだ』というものがあります。私はこの言葉は本当にその通りだと感じて働いてきました。そして、マネージャーとして働くメンバーそれぞれにそれ相応の環境をつくることが、私の使命だと考えています」

この使命達成のために1番大切にしていることが、コミュニケーションだと話します。

今園 「ITサービス会社というのは、人が主役になる会社です。必ずチームで動き、お客様やビジネスパートナーとやり取りをします。聴く、話すという両方向のやり取りが仕事の1番の中心であり、基本となるので、私はコミュニケーションが1番大切だと考えています。チームのメンバーにもコミュニケーションを大事にしてほしいと考えています」

今園は、マネージャーになる前からコミュニケーションを大切にしていましたが、マネージャーになった今、さらにその大切さを痛感しています。

今園 「これまでとは違った立場で、いろいろな立場の方と話す機会が増え、聴く力、話す力が本当に大事だと強く実感します」

それは、マネージャーになってから、コミュニケーションでの失敗が連続した経験にさかのぼります。

今園 「私はどんな場面でも、どんな立場の人に対しても率直にモノを言える性格です。マネージャーになる前は、それがプラスに働いて、お客様とのリレーション構築がうまくいくことが多く、コミュニケーションは自分の得意分野だと考えていました。でも、“率直にモノを言う”って、逆に言うと“ずけずけとモノを言う”ことでもあるんですよね。

マネージャーになってから、あるメンバーに本人へのフィードバックを率直に伝えたところ『そういうふうに思われているとは思わなかった』と、想定していなかった反応を返され、戸惑いました。他のマネージャーに相談すると『マネージャーなら、もっと違う伝え方があるだろう』と怒られました。その人のためになる適切な伝え方ができず、こちらの意図や想いが伝えられなくて、想定しない状況に何度も陥りました。自分の立場や相手次第で、同じことを伝えるにも伝え方を変える必要があるとさらに肝に銘じて、コミュニケーションを取るよう心がけています」

仲間と一緒に、DXCをさらに誇りを持って働いていける会社にしていきたい

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▲毎週チームミーティングを実施。オフィスから参加したチームメンバーたちと

コミュニケーションを第1にと考える今園、メンバーとのOne on Oneの時間を大切にしています。

今園 「メンバー一人ひとりと話すOne on Oneの時間が非常に大切だと考えています。会社としては年3回を基本として設定されていますが、それ以外にもいろいろな場面で話す機会を設けるようにしています。

経験者採用で入社された方については、1週間、2週間、1カ月、2カ月のタイミングでOne on Oneを実施し、実際入社してイメージは合っていたか、業務内容は自身に合っているかといった話や、キャリアについて話します」

キャリアについては、キャリアプランをしっかり考えることも良いが、そのときに携わる仕事を楽しんでいけば「なるようになるさ!」と思うこともあると言う今園。

今園 「ともかくどんなことも楽しんだ方がいい!と思うんです。ポジティブにものごとを捉えると、良い方にものごとが動いていくと思っています。私の場合は、物心ついたときからそう感じていますね。

失敗して、落ち込んで反省もするけど、でも時間は前に流れていくだけだから、その後は前に進むしかないじゃないですか。だったら楽しんだ方がいいなと思っています」

そんな性格からか、今園は笑顔が印象的な人物でもあります。社長からは「世界一の笑顔を持つ男」と例えられることも。その笑顔で今園は、DXCは良い会社で、元気がある会社だと話します。

今園 「どんどん人が増えて、ビジネスも拡大して、新しい分野にも進出していっている、まさに今成長している会社だと日々肌で感じています。一緒に働いていく仲間と共に、より多くのお客様のシステムを支え、より多くのお客様からDXCと仕事をしたいと依頼していただいて、お客様のシステムを、その先にある社会を支えていきたいです。

そして、ITを知っている人も知らない人からも『DXCってITの有名な会社だよね』と言ってもらえるような、誰もが知っている会社にしていきたいです。そのために、仲間と一緒にさらに誇りを持って働いていこうと思っています」