飲食店の副店長から営業職へ。「一番苦手なことにチャレンジしたかった」

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2014年にセレブリックスへ中途入社されるまでのキャリアを教えてください。

辻 「新卒で株式会社銀座ルノアールに入社し、約3年働いていました。副店長として店舗管理や人材マネジメント業務を担当していました」

飲食店で働いていたんですね。なぜ転職を決意し、その中でも営業職を選んだのでしょうか?

辻 「ふたつ理由があります。ひとつめは土日に休みがほしかったからです。当時は日曜日から土曜日までのシフトが、前日の土曜日に組まれていました。来週の予定が分からない状態で生活することに対して、働くうちにストレスを徐々に感じるようになったんです。休みが取りやすいように社内調整や交渉をしていたものの、この働き方を長く続けるのは難しいと感じたため転職を決意しました。

ふたつめが、自分が最も苦手だと思う分野に挑戦したかったからです。これまでの私は、遠慮がちで自分から相手に対して提案を積極的にできない性格でした。飲食店はお客さまが注文したものを提供するため、営業のように能動的に提案していく仕事は自分にはできないと思い込んでいたんですね。でも、そんな自分を変えてみたいという気持ちが湧いてきたんです。

カフェはビジネスパーソンが休憩や打ち合わせの場として利用することも多く、お客さまのその姿に影響されたこともあり、営業職に興味を抱くようになりました」

苦手な分野に挑戦することに対して、不安はなかったのでしょうか?

辻 「特に不安はありませんでした。なので入社してからとても苦労することになるんですが……(笑)」

入社後の苦労話が気になります!後ほどたっぷり伺うとして……。セレブリックスに入社を決めた理由を教えてください。

辻 「当時、執行役員だった現代表の北川さんとの面接と、窓口だった総務の方の対応が素晴らしかったのが決め手です。

面接では自分の不得意なことや課題をたくさん指摘されました。『辻さんは考え方がまだまだ浅い』とまで言われて恐縮していたんですが、不思議と納得感があったんです。前提として、苦手な分野に挑戦しているという心構えがあったので、指摘されるのは想定内。ここで鍛え直したいと思いました。

総務の方は、当時対応してくれた方の人柄だとは思うのですが、電話や面接前後での対応がとにかく素晴らしかったんです。私に対して丁寧に接してくれて、ホスピタリティに感動しました。こんなに素敵な人が働いている会社なんだと感じ、惹かれましたね」

担当プロジェクトで大苦戦。「能動的な自分」になれた理由

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入社後、最初に携わったプロジェクトは飲食店の広告営業で、経験を存分に活かせたと伺いました。その次はどんなプロジェクトを担当したのですか?

辻 「ECサイトの決済サービスを取り扱うプロジェクトです。このプロジェクトは、私にとって転機となりました。私の恩師で、当時の上司である影嶋 和洋さんがとても厳しい人で……。加えて、これまで担当していた飲食店向けの営業から、企業に対するアプローチへと変更になったため、そのギャップに戸惑いました。カタカナ用語や専門用語が飛び交い、ひたすら知識を吸収する日々。BtoB向けのアプローチの場合は、声のトーンや語尾の上げ下げといった細かい部分も違うので、私の営業スタイルの全てを改善しました。

上司や顧客のベテラン、顧客の社長に囲まれているプレッシャーと、慣れない専門用語で緊張してしまい、アポが取れないことも多かったです。自分に最も足りないと感じていた『能動的に動くスタンス』が強く求められるようにもなりました。『結構です』と断られるとすぐに『そうですよね』と引き下がってしまう自分がいたので、諦めずに食らいつくことに苦戦しましたね」

環境がガラッと変わって、プレッシャーやストレスの多い状況になったんですね。そんな中で、成果を出すことはできていたのでしょうか?

辻 「実は、チームの中では安定して目標を達成していた方だったんです!慣れない環境で、当時はうまくいかないことばかりで落ち込んでいました。ではなぜ結果を出せたのか……。それは上司からアドバイスされたことを自分流にアレンジすることなく、先輩たちが成果を出してきた方法を素直に実践し続けられたからだと思います」

目標達成をし続けた結果、2015年に個人で通期敢闘賞を受賞していますね。

辻 「とにかく上司の徹底したアドバイスが的確で、それを実行し続けたことが受賞した要因だと思っています。なので、この受賞は上司の“手取り足取り”のマネジメント、影嶋さんのおかげだと思っていました。それもあって、当時は胸を張って喜べなかったのを記憶していますね」

その後、上司が異動してチームの体制が変わったことが、辻さんにとって大きな出来事だったと伺いました。

辻 「影嶋さんの異動によって、私以外にプロジェクトのナレッジを持ったメンバーがいない状態になったんです。『これからは自分で考えて進めなければならない』『自信がないと弱気になっている場合じゃない』と実感したと同時に、どれだけ上司にお世話になっていたのかを強く認識しました。

それからは、受けたアドバイスを工夫するようになったり、マニュアルを作ってみたり。言われたことをただやるだけだった私が、『なぜこれをやるのか』『この方法でなければいけないのか』を考えるようになり、能動的になれたんです!思考回数が格段に増えた結果、自分の発想や独自の戦術を編み出すことができ、顧客や営業先に対しても積極的に提案するようになり、商談受注率もアップ。2019年にチームで通期敢闘賞を受賞したときは、ついに胸を張って喜べましたね」

マネジメントのポイントは、“まずはメンバーのために”

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現在は、マネジメントも担当していますよね。日々メンバーと接する際に、心がけていることを教えてください。

辻 「『まずはメンバーのために何ができるか』を考えることです。例えば飲食店ではアルバイトメンバーが多く、『給料をもらうことがモチベーション』として働いている人がほとんどでした。ですが、副店長だった私は、『店舗を良くするために働いている』のでお互いの目的が違うんです。

では、お店を良くするためにどうやって働いてもらうのか?──そのときに意識していたのが、『まずは自分がメンバーのため何ができるか』でした。メンバーから信頼されるようになれば、おのずと組織のために貢献したいと思ってもらえると、経験から学んでいたので、マネジメントにおいて、まずは自分を信頼してもらうのが大切だと考えています」

これまでの経験から、マネージャーにはどんなスキルが必要だと思いますか?

辻 「やはり『信頼してもらえるスキル』です。マネージャーがどんなビジョンを持って仕事に取り組んでいるかを共有し、共感を得られれば、チーム内のコミュニケーションが活発になりますし、モチベーションも上がります。一緒の船に乗っていることを自覚してもらうのが大切ですね」

社員が語る面接のポイントとは。「面接自体が営業活動」

最後に、面接官の経験や自身の転職経験を踏まえて、セレブリックスを志望する方へメッセージをお願いします。

辻 「面接を受けに来る方によくお伝えしているのが、『面接自体が営業活動』だということです。会社は何らかの課題を持っており、課題を解決するために人材を採用しています。自分のやりたいことや経験をアピールするだけではなく、課題解決の手段として自分はどんなことができるのかを伝えてほしいですね。それができれば、候補者と会社の相性が合うのかがより明らかになりますし、お互いにとって良い面接になると思います」

<取材後記 >

「影嶋さんから過去にもらったメールを見返したところ、すべての内容がいま私がメンバーに伝えていることでした」と話してくれた辻さん。一番影響を与えてくれ、尊敬している上司だと語ってくれました。「成果に拍車がかかったとき、自分の力で成長できていると思ったときもあったのですが、すべてあのとき影嶋さんが教えてくれたことを、アウトプットできるようになっただけだったんです。感謝の気持ちでいっぱいですね」と笑う姿が印象的でした。辻さんの真面目さや優しさを受けて成長する、メンバーの活躍にも注目していきます。

<この記事を書いた人>

田中 青紗

フリーライター/エッセイスト。取材やインタビュー、コラムやエッセイ等の記事作成を行っています。

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