創業当初からビーモーションを支えてきた──視点を変える意識

私がビーモーションと出会ったのは1990年。創業から半年ほどのタイミングで、当時の私は20歳でした。松永を含めた創業メンバー3人のうちのひとりが私の義理の兄という変わったご縁で、フラフラしている自分に声をかけていただいた形です(笑)。

2020年現在は、東北支社で運営全般を行っています。支社長として、部下のメンバーマネジメントをしつつ、東京本社から回ってくる案件の運営をしています。また、本社からの案件だけでなく、東北独自の企業案件の掘り起こしや営業活動にも取り組んでいるんです。ビーモーションの取引先である家電メーカーに対し、アプローチしていく形ですね。

すでに取引があるクライアントには定期的にコンタクトを取って新しいお仕事をいただき、新規のクライアントにはスタッフが働いている店舗を巡回しながら紹介をいただいています。

創業当初からビーモーションで働いていることもあり、これまで幅広く業務に携わってきました。その中でも、「視点を変えれば見えるものが変わる」という意識を大切にしています。

たとえば、目の前の仕事に対してモチベーションが上がらないとか、やらされている感覚でお仕事をしていると、どうしても熱量は上がらず仕事が楽しいものではなくなってしまいます。

そういったときには、顧客や上司が何を考えて自分に問いかけているのかという背景を考え、社員の目線や実際に今起きている事象がどう見えているのか?スタッフの目線から見たときはどうか?など見方を変えてみることで、捉え方が変わり、心も楽になるんです。

若手の方にも、ぜひその点を意識して取り組んでみてほしいですね。

スタッフ管理や業務改善に尽力。はじめてのしくみづくり

私の最初のキャリアは、販売スタッフから始まりました。今いるスタッフさんたちと同じように家電量販店の店頭に立ち、プリンターの販売をしていました。

その後5年ほど店舗業務の経験を積み、本社へ異動することに。まだまだベンチャーでしくみができていなかったこともあり、本社に移ってからは業務改善も積極的に行っていきました。

たとえば、当時はスタッフの管理という概念すら整っておらず、一人ひとりのスタッフがいつどのタイミングで働いているのかわからないという状況だったので、シフト表を作成することから始めましたね。

スタッフが徐々に増えていく中で、「スタッフリーダー制度」をつくり、店舗ごとでリーダーを配置しスタッフの育成やシフト管理などを行ってもらうようにしていきました。東京の本部長をしている伊藤や、キャリアアドバイザーの松尾もその時代のメンバーなんです。

リーダーになったメンバーにはクライアントを交えた会議にも参加をしてもらうようにしました。クライアントと直接お話ができるポジションになることで、店頭で働くスタッフとしての視点だけでなく、広い視野を持てるようになるんです。

また、メーカーの方々と直接会えるポジションという点にモチベーションを感じ、頑張るメンバーも出てくるようになりました。

ほかにも店頭での業務改善として、「遊撃スタッフ」というしくみも発案しました。常時店舗にいる形で働いていると、ライバル店であるスタッフの方々とも親しくなるので、いざ販売をするときに戦いにくくなってしまうという状況が生じてしまいます。

そのため、複数の店舗を掛け持ちしながら働いていくというスタイルをつくっていきました。遊撃スタッフは常に新鮮な目線で店舗を見てくれることから、働き方や売り方といった部分での改善にも役立ってくれましたね。

また、当時は給与明細を紙で渡していたので、担当スタッフ全員分に手書きのメッセージを沿えて渡すといった取り組みもしていました。遅刻の注意などもよくしていました(笑)。そのメッセージを通して、従業員のご家族の方とお話しする機会もありましたね。

助け合い、恩返しを大切に

営業1課の課長へ昇進してからは、知る人ぞ知る黄金期を築くことができました。当時ビーモーションは通信系の販売業務では後発でしたが、とあるPHS事業者の販売スタッフを開始。

当初は3名からでしたが、最終的には全体の7~8割ほどのスタッフをビーモーションが占めていたと思います。それくらいスタッフともクライアントとも関係性を構築できていました。

自分が30歳を迎えるとき、スタッフ一同で誕生日パーティーを開いてくれたことは今でも嬉しい記憶として残っています。

パーティーの1カ月前くらいから急に周囲のメンバーの付き合いが悪くなったので「何かあったんだろうかと」不安を抱えていたんですが、裏でこっそり漫才や歌など出しものの準備をしてくれていたようで。大きな会場を貸し切って、自分に関わった人たちがいろんな人たちが集まって祝ってくれ、忘れられない思い出になっています。

当時、部下だったメンバーは、良い意味で自分のことを上司とは思っていなかったと思います。友達に近い感覚で接してくれていましたし、自分自身も上からコミュニケーションを取ると言うより、妹や弟のようなつもりで接していました。途中から仲良しクラブと怒られたりもしましたが(笑)。

私はもともと、岩手県出身なのですが、地元には「与えた恩は掛け捨て、受けた恩は倍返し」という考えが根付いていました。地元にいたころはそういった義理人情的な考え方に共感できず、「もっとドライで良いのに。自分って変わっているのかな?」と思っていたんです。

上京してきた当初は、自分の考えにぴったりな場所だと思っていたのですが、そのドライさに慣れるほど、田舎の優しさが懐かしくなるようになって。結果、東京に来てから助け合い・恩返しといった情に厚くなっていったんです。今でもこの考えが、人間関係の築き方の源泉になっていると思います。

互いに尊重することに忘れずに。経験をバネにこれからも助け合っていきたい

会社が大きくなることは、社員にとっての安定であり生活が豊かになることなので、ぜひそうなってほしいなと思います。ただそれだけでなく、働いている人たちが仕事にやりがいを持ってくれるような、楽しく働いてくれるような環境をつくれればと考えています。

自分自身、良くも悪くも自己主張が強い人間だったこともあり、誤解を生んでしまうようなこともありました。全体会議の場で代表の発表に対して納得できず、ときには意見を言って、場の空気を凍らせてしまうことも。

主張の仕方は工夫が必要ですが、自分自身が得をすることだけを考えるのではなく、最終的には人のためになるようなことを意識して行動をしていくことが大切だと思っています。

ビーモーションの仕事はさまざまな人が携わることで成り立っています。たとえば自分が営業のメンバーだとして、きちんと給料をもらって働いていけるのはなぜか?と考えたとき。「自分が営業をして仕事を取ってきたからだ!」と思うのであれば、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。

自分が仕事を取ってきただけでなく、その後店頭に立って働いてくれるスタッフがいて、そのスタッフが成果を出してくれているからこそ、自分の生活ができているんだと。現在のコロナ禍の中、店頭で働いている方々は不安を持ちながらも、責任を持って働いてくれています。その事を自覚し、お互いを尊重して仕事をしていってほしいと思っていますね。 

また、今のメンバーに対して、良いことも悪いこともなんでも言ってもらえる関係でありたいと思います。ネガティブなことだとなかなか言いくいこともあるかと思いますが、手遅れになる前に相談してもらえれば、自分ができる範囲でみんなを守ってあげられることがあると思うんです。これまでの経験がある分、打ち手の種類も多いので、ぜひ気軽に相談してください。