イノベーションの基礎を学ぶ、「プロフェッショナル スキル トレーニング」

技術者集団のアバナードが新卒入社者向けに用意しているトレーニングは、技術だけではありません。すご腕の技術者たちをプロフェッショナルたらしめている背景には、アバナード全のメンバーが共通で習得している、あるスキルが存在します。

内原 「アバナードの新卒トレーニングは、技術トレーニング に加えて、『プロフェッショナル スキル トレーニング』を実施しています。これはビジネス領域のスキルを習得するトレーニングで、いわば、イノベーションのための基礎スキルです。

新卒トレーニング全体としては約3カ月半で一人前になってもらえるようにプログラムを組んでいます。そのうち、プロフェッショナルスキルを学ぶ期間は約3週間ですね。いたずらに時間をかけてトレーニングするのではなく、バリューを発揮できるレベルまで達したら現場に送り出し、現場で成長速度を加速できるよう、その基盤となる知識を伝えています」

プロフェッショナル スキルのトレーナーであり、マイクロソフト公認トレーナーでもある内原 浩介。約3週間で、3つの重要なスキルを伝えているといいます。

内原 「プロフェッショナル スキルに欠かせないのが、ロジカルシンキング、ビジネスライティング、タスクマネジメントの3つです。

どれも一般的に世の中で使われている言葉で表現していますが、全世界で提供しているアバナードのITコンサルティングの知見が、その内容に集約されています」

ロジカルシンキング、ビジネスライティング、タスクマネジメントなどのプロフェッショナル スキルが重視される理由に、「アバナードが実現したいイノベーションというのは、ひとりの頭脳だけでは実現し難いから」と内原は話します。

内原 「複数人が集まって、いろんな角度から物事を観察して伝え合って判断していくことによって、イノベーションを起こすことができると考えています。

アバナードには多様性に富んだ頭脳が集まっていて、それが大きな優位性につながっている。それを最大限に活かすために、そしてシナジーを生み出すためには、そもそも聴き・伝え合う事が前提となります。聴き・伝え合うための共通言語として、これらのスキルが必要なんです」

アバナードのロールプレイは実務よりハード!?

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▲内原 浩介

インプットを終えると、次は実践的にアウトプットする段階へと移行します。ロールプレイを実施して、スキルの習得を確実なものにしています。

内原 「アバナード内ではロールプレイのことを『イグニッション』と呼んでいます。日本語に訳すと『点火』。トレーニングの中で、最もハードです」

2020年12月にアバナードに入社し、2022年7月現在フロントエンジニアとして活躍する菊本 風美香。このイグニッションを経験した彼女は、全トレーニングの中で一番大変だったと振り返ります。

菊本 「お客様のサンプル課題を与えられ、まだ一度も実務経験をしたことのない新卒メンバー同士でその問題解決の糸口を探ります。ロールプレイでは、内原さんが難しいお客様の役や厳しい上司役となって、さまざまな角度からフィードバックをしてくれました。

それをベースに再考して、アウトプットを繰り返し行うのですが、いろんなアイデアが出たとしても、それをどうまとめるべきか、何を基準に判断すべきか、まだ経験がない中での進行は、非常に難しかったです。課題の定義は何か、本当の課題は何なのか……。どれだけ考えても足りない部分があって、何度も繰り返し考えて進めていきました」

一人で何役にもなりながら、ロールプレイを徹底して実施する内原。その背景には、自身が現場で技術者として積んできた数々の経験や想いがありました。

内原 「世の中に出て実際のプロジェクトに関わってみると、スムーズに進まないことや思わぬ点で苦労することってすごく多いんです。さまざまな利害関係により、非常に複雑になることもあります。新卒メンバーには、いつかそういうシーンに出くわしたとしても、乗り越えられるように武器と防具を与えたくて。どんな大変な場面に遭遇しても、整理して考え伝える力をフルに活用して乗り越えられるように、心を鬼にして嫌な役をやっています(笑)。

実際にお客様と接するときは、心に余裕をもってくれていると嬉しいなと思っています。自分達の力だけで未体験の問題を解いたり、乗り越えたりという経験をすることで、『考えればある程度予測できるんだな』とか『道って作ろうと思えば作れるんだ』みたいな気づきがあると嬉しいと思っています」

ITを学ぶ最初の場所にアバナードを選んだ理由

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▲菊本 風美香

ところで、キャリアのファーストステップにアバナードを選んだ理由は、どこにあるのでしょうか。大学では応用物理学を学び、大学院では宇宙工学を専攻していたという菊本。実は、大学院の修了を待たずアバナードに就職するという、大きな意思決定をしていました。

菊本 「機械学習を用いた研究や宇宙航空研究開発機関でのインターン経験など、さまざまな領域に触れる中で、ありとあらゆるものを動かしているITについてもっと知りたい、知識を得たいと思うようになったんです。そうして、システムそのものを作り上げていくITコンサルティングという業界に興味を持ちました。

ITコンサルティング企業の中でも、プロジェクトの上流から下流まですべてに携われる企業で、若手でも活躍できる機会やチャレンジできる機会があって、社員一人ひとりの裁量権が大きい会社を志望していました」

情報収集をしていく中で、マイクロソフトのアワード受賞歴にも反映されるように技術者が数多く活躍していて、おもしろい取り組みも盛んなアバナードに興味を持った菊本。入社の決め手は3つあったといいます。

菊本 「1つめが、エンジニアの技術力を育てる環境がしっかりしていると感じたこと。2つめが、社長の安間から、風通しの良さと組織のフラットさがあると感じたこと。3つめが、幅広いプロジェクト実績があり、大規模開発にも携わることができ、個人が貢献できる範囲が広そうだと感じたこと。

これらが、社会人の第一歩を踏み出す場所として、そしてITスキルを獲得する最初の場所として、私がアバナードを選んだ理由です」

安全に失敗しながら、効率的な成長を遂げる

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▲オンラインインタビューの一コマ

それぞれの想いを持って入社する新卒メンバー。彼ら、彼女らに向き合うトレーナーは、どんな想いでトレーニングを実施しているのでしょうか。

内原 「新卒メンバーにトレーニングを行うときは、入社時のポジションであるアナリストになるための内容を教えているつもりはありません。少なくとも、僕と同じポジションに上がってこられるスキルと、その方法を伝えているつもりです。

僕自身が経験したのと同じ苦労をする必要はまったくありません。とにかく早く、効率的に成長してもらうために、僕が持ちうるものは全部伝えています。むしろ僕を追い越して、次は引っ張っていってほしいくらいの気持ちです。それを安全に失敗しながら学べる場が新卒トレーニングですから、この機会をとても大切に考えています」

新卒トレーニングを終え、ITコンサルタントとしての歩みを始めた菊本は、幅広い役割が担えるオールマイティーな存在になりたいと語ります。

菊本 「これからの数年は、エンジニアとしての技術力を上げることに集中したいと考えています。システム領域で貢献できる人材になりたいなら、どの役割をするにしても、いろいろな役割をよく理解し、知識を持っているほうが、貢献度が高くなると思うんです。広い範囲の知識を得て、実践し、貢献できる人になりたいと思っています」

今後アバナードで働きたいと考えている人に向け、未来のアバナードを牽引する代表として菊本は次のようなメッセージを送ります。

菊本 「アバナードは、若い社員であっても自分でキャリアプランを立て、それを実現しやすい会社だと思っています。キャリアの進み方がひとつだけではなく、社員一人ひとりが考えたものを実現しやすい、多様性を許容する会社だと感じます。

自分自身が何を希望するのか、自分で考えていける人や、いろんな価値観をおもしろいと思える人と一緒に働きたいですね」