複数のプロジェクトを管理し、メンバーのサポートを行うOffering Lead

Offering Leadというポジションで常時30件近くの提案案件やプロジェクトを見ている仁木。特定のプロジェクトに携わることもあるが、主には全体の管理者という立場で複数のプロジェクトに横断的に携わり、多くのメンバーをサポートしています。

仁木 「私が所属するData&AIの領域は、社内で4つに分かれたソリューションエリアの1つです。Data&AIはさらに3つに細分化され、私はその1つのData Platform ModernizationにおいてOffering Leadという立場で、提案案件やプロジェクトのサポート、ケーパビリティ拡大のための取り組みを行っています」

仁木はメンバー5~6人のチームを持ちながら、提案案件やプロジェクトのサポートを同時進行で実施しています。例えば、プロジェクト内での新しいテクノロジーの導入で何から進めればよいか悩んでいるメンバーに対して、グローバルにそのテクノロジーについて問い合わせ、類似のプロジェクトや、そのベストプラクティスをアドバイスしています。

仁木 「プロジェクト化する前のプリセールスや提案活動はほとんど私自身で行っています。お客様からご要望を伺い、それに合ったソリューションをご提案させていただいています。お客様は製造業からリテール系、金融系など多岐にわたります。過去の事例を聞かれることも多く、グローバルとも連携を取りながら、似たような事例を共有して、お客様にご提供しています」

現在は非常に多忙な業務をこなす仁木ですが、実は過去には一度アバナードを退職し、数年のキャリアを経て再び戻ってきている経歴の持ち主です。

データ分析の仕事を求めてキャリアを積み、アバナードに再入社する

大学院では教育工学を専攻し、テキストマイニングを用いたグループディスカッションの分析というテーマで研究をしていました。その後、2013年に新卒で大手メーカー系システム会社に入社。システムの仕事に携わりますが、他社に発注するだけでなく自分でも手を動かしたいと思うようになり、2年半後にアバナードへ転職をしました。

仁木 「新卒入社の会社ではBI(ビジネスインテリジェンス)ツールのシステム開発をしていたので、BIやデータベースからつながるキャリアを模索し、アバナードを選びました。この頃は、プロジェクトのお客様のところに常駐して、BIやデータ基盤のシステムの導入や保守・運用を行っていました」 

実はアバナードへ入社する際、「データ分析を手掛けたい」という希望を伝えていました。しかし、その頃のアバナードはデータ分析に関するビジネスはあまりなく、仁木の希望がかなう案件がアサインされることはありませんでした。 

仁木 「それならば、データ分析ができるところに移ろうと思い、大手コンサルティング会社のデータ系の組織に移りました。しかし、結局はそこでも希望通りの案件がありませんでした。さらに個人の裁量権がほとんどないことに愕然としました」

アバナードには、『やる気のある人にはどんどん手を挙げさせる』という 、自主性を重んじる文化があります。それを経験していた仁木は転職先での社風の違いに馴染めなかったそうです。だったらいっそのことキャリアプラン自体を見直そう、と考えていた矢先にアバナードで上司だった方から連絡が来たといいます。

仁木 「新たに社内でデータアナリティクスの領域を立ち上げるので、戻ってきて一緒にやってほしいと言われました。データ分析をやりたいという願いを理解して覚えていてくれたのが、とても嬉しかったですね」

戻ってきたアバナードでは、これまであまり経験してこなかった提案活動や案件管理までも任されるようになりました。現在、データアナリティクスの領域は、まだ立ち上げの時期ではありますが、アバナードに戻ったことで、自身の挑みたいことに近しいことはできていると語ります。

シニアコンサルタントでも自分の意思で動ける裁量権の大きさを再認識

エンジニアとして自身のキャリアを始めている仁木ですが、2021年の春にアバナードに戻ってからは業務コンサルタントも経験していました。

仁木 「データ分析を行う上では、データサイエンス、エンジニアリング、そしてビジネスという3つの柱が必要になると考えています。私の場合は、サイエンスは大学院の研究で培いました。エンジニアリング領域はアバナードのエンジニアとしてのキャリアが該当します。そうすると足りないスキルはビジネスとなるので、ビジネスに対する感覚やお客様の業務に沿った提案ができるようになりたいと考え、一時期アドバイザリー部に転籍し、業務コンサルタントとしての経験を積みました」

実際にデータアナリティクス領域の立ち上げを行っている中で、業務における投資対効果を訴求することが非常に大切であることを実感したと仁木はいいます。お客様からご相談をいただきプロジェクトとして受注するためには、しっかり投資対効果を出せるような価値のある提案をする必要があるわけです。

仁木 「そもそもの関心はとにかくデータ分析がしたい、という気持ちからでしたが、お客様に価値を訴求できるような案件として立てつけることが必要だと今は強く感じています。お客様の持っているデータを利活用するためには、抱えている課題や、本当にやりたいことをきちんとヒアリングして分析、言語化し、ソリューション化していく過程がとても重要です。そういう点を常に意識しながらご提案していきたいですね」

データアナリティクス領域の立ち上げでは、外部の有識者を加えることで専門知識の強化を図っています。チームとして人を集めるための社内での投資申請や、データアナリティクス案件の提案活動も仁木の裁量で行っています。

仁木 「自分の判断で動けるという裁量権の大きさは、アバナードに戻ってきて良かったと感じるポイントです。一般的に、私のシニアコンサルタントという管理職以下の階級では、上司の承認が必要であることがほとんどだと思います。ですが、ここでは管理職であるディレクターやマネージャーと肩を並べて働ける文化があります」

やってみたことがないからこそやりたい、というチャレンジ精神を求める

アバナードではシステムテクノロジーに興味のある人が多く、雑談の場でも日常的に新しいテクノロジーや、その活用方法を話題にして盛り上がっています。技術があれば、性別や国籍などは関係なく働ける社風を魅力的だと感じています。一方で、以下のような点により注意を払っているそうです。

仁木 「女性で仕事ができる人は多くいますが、男性と比較して自己評価が低い傾向にあるように思えます。女性にも、もっと自信を持って前向きに働いてもらえるような環境を用意したいです。男性同士だと雑談の中で気軽に指摘やアドバイスをしている光景を目にしますが、女性は指摘やアドバイスがあまりもらえていないようです。

それが、自信のなさにつながっているのではないかと考えています。どうしても男性が多い環境では、男性側から異性に言いづらいということもあると思います。だからこそ、女性自ら積極的にフィードバックを求めに行く姿勢が重要です。私自身はあまり周囲にフィードバックを求めずにやってきましたが、やはりフィードバックはその人の成長に不可欠だと考えています」

自らもいろいろな悩みを抱えながらも、着実にキャリアを重ねてきた仁木。Offering Leadというポジションに立った今は、このことを踏まえて、なるべくたくさんの人にフィードバックを返すようにしています。

仁木 「できていないことを指摘するのではなく、できたことをきちんと伝えるようなOffering Leadであることを心掛けています」

一緒に仕事がしたいのは、チャレンジを楽しめる人。やったことがないのでやりたくないという後ろ向きな態度ではなく、やったことがないからこそやってみたいと目を輝かせるような人を求めているそうです。

仁木 「私達は自身の役割をお客様の課題を解決するコンサルタントだと思っています。ですから、単純にお客さんに要求されたことをこなすだけではなく、プラスアルファの提案をしていかなくてはいけません。そういう意味で、自分はデータサイエンティストだから業務のことは分からなくてもいい、システムエンジニアだから業務のことは分からなくてもいいというのではなく、きちんと横のつながりや背景もおさえた上で自分のやることを捉えられる人に来てほしいと思っています」

常に新しい領域にチャレンジしているために、これまで使っていた脳とは違う部分を動かしている、と話す仁木。多くの案件やプロジェクトに関わり、多忙な業務をこなす中で、「これからは仕事をセーブするのも課題の1つ」、と苦笑しつつ語る彼女は、今後もデータサイエンスの道を探求していくことでしょう。