地図好きが高じ、大学では地学を専攻。地図と防災に関われる仕事を求め、アジア航測へ

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▲ヒマラヤ実習にて(学生時代の門井)

子どものころから地図を見るのが好きで、やがて地形などにも興味を持つようになったという門井。大学では地球科学科へ進み、地質や気候、天文、海洋などについて学びを深めていきました。研究室に入ってからは、地学——とくに地震の研究に没頭したといいます。

門井 「地震学の研究室を選んだのは、地殻変動など、現在進行形で起きている地学的な現象そのものに興味を持っていたからです。また、大学で地球科学について学ぶうち、得た知識を何かのかたちで活かしたいと思うようになって。防災の分野に活かせるのではないかと考えて、地震のメカニズムを研究対象に選びました」

就職活動の時期を迎えた門井。就きたい仕事のイメージの大枠は決まっていました。

門井 「もともと好きだった地図と、防災。そのいずれか、あるいは両方に関われる仕事に就きたいと思っていました。アジア航測のことは学生時代から知っていて、ちょくちょくホームページを訪問して、情報を仕入れていました。実際に企業説明会に参加するうちに、自分が就活の軸としていた、地図と防災、両方の要素を併せ持つ会社だとわかりました。

赤色立体地図やGIS(Geographic Information System)といった単語でWeb検索すると、アジア航測は検索上位に表示されます。この会社なら、どの部署に配属されても、少なくとも地図には関われるだろうと。ほかにも数社から内定をもらっていましたが、自分の希望が叶えられる場所だと確信して、アジア航測への入社を決めました」

測量とコンサルの両方のプロを目指して

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▲河川調査の様子

入社後、門井は河川や海岸の防災を扱う部署に配属されます。当初は、浸水想定に関わる洪水浸水想定区域図、ハザードマップの作成業務を担当していました。

門井 「洪水浸水想定区域図やハザードマップの作成は、2022年7月現在も業務の中で大きな割合を占めています。洪水浸水想定区域図の場合、まずは対象河川について資料を収集し、その川の大きさや過去の被災状況、流域の特徴などを調べるんです。その後、現地に赴いてさらなる確認・調査を行いシミュレーションを実施。最終的な確認をしてから図面を完成させるというのがおおまかな流れです」

やがて、河川計画にも関わるように。

門井 「川からの洪水が溢れないようにするためには、どのような断面形状や勾配にしたらよいか、環境などにもどのように配慮していくのかといった河川の計画を立てる仕事です。計画は国や自治体などのお客様と協議しながら進めていきます」 

河川計画の仕事では、コンサルタント的な役割を求められるという門井。やりがいがある反面、難しさを感じる場面も多いといいます。

門井 「仕様書に書ききれていないお客様の要望を協議しながら河川計画に反映させるのがコンサルティングの醍醐味でしょうか。専門的な立場から最適な手法をご提案できるように常に心がけています。

予算や工期などとの兼ね合いもあり、お客様の全ての項目に納得がいくような計画を立案することは容易ではありません。お客様が抱える課題をひとつずつ拾い上げ、その解決に向けた提案を行うわけですが、まだまだ力不足を感じます」

そんな門井にとって支えになっているのが、社内のメンバーたち。次のように続けます。

門井 「上司がお客様と対話する様子、話を深掘りする技術、お客様の要望のつかみ方など、間近で見習いながら、勉強させてもらっている段階です。雑談ベースで『こういうところを意識して話すといい』などとアドバイスを受ける機会も多いですね。先輩・上司に恵まれていると思います」

“お客様第一”と“ワークライフバランスの実現”を両立する理想の働き方を実践

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▲プライベートで稚内へ

アジア航測の河川・海岸防災課は、2021年に国土交通省による「i-Construction大賞」の優秀賞を受賞しています。これは建設現場の生産性向上を図る優れた取り組みを表彰するもので、門井は表彰の対象となったR1荒川下流航空レーザ測量業務に、副担当として関わっています。

門井 「三次元モデルの作成が可能なオブリークカメラという機材を使って、上空から川を撮影しました。撮影後の三次元モデル化にも携わせてもらっています。現在は、三次元データを積極的に活用しようという動きがあるので、その点で国から評価されたことは素直にうれしかったですね。

普段、自分たちのやっていることが表立って評価される機会は多くありません。この受賞をきっかけに、三次元のデータ作成の仕事が、広く世間の興味を引くようになるといいですね」 

そんな門井が、仕事と向き合う上で大切にしていることがふたつあります。

門井 「ひとつは、“お客様第一”。お客様からの要望に対して、素早く誠心誠意対応することは常に心がけています。

もうひとつは、ワークライフバランスを重視した働き方を実践すること。仕事には最大限の力を傾けて取り組みますが、大事なのはメリハリ。私生活を充実させることも大切にしたいと思っています。そのために必要な業務効率化にも、積極的に取り組んでいるところです」

自由な挑戦を後押しする企業文化のなかで成長。アジア航測にいるから実現できること

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▲社内作業の様子

社内には社員の自由な挑戦を後押しする企業文化が醸成されているという門井。それが仕事に対する自身の前向きな態度につながっているといいます。

門井 「当社には、社員が自由に仕事に取り組める雰囲気があるんです。上司から指示されてやるのではなくて、自分で考えた上で上司に提案・相談し、主体的に業務を進めていく姿勢が浸透しています。もし間違った方向に進んでいれば、上司や先輩が方向性を調整してくれる安心感もあって。そうした風土が、仕事に対するモチベーションにつながっていると思います」

また、部署を横断する社内ネットワークを活用できるところに、他社にはない強みを感じているという門井。

門井 「社内の横のつながりが強く、わからないことがあれば、他部署にいる詳しい技術者に気軽に質問できる環境があるんです。これには理由があります。当社では、新人研修時に配属先以外の部署をまわって業務内容を学ぶ職場体験実習を行っていて、その過程で多くの人と知り合い、自然にネットワークが構築されるようになっているんです。

『職場体験実習でお邪魔した者です』と伝えると、『あのときの人だね』となる。そうやって誰かとつながると、今度はその人が『それはこの人に聞いたらいいよ』と別の人を紹介してくれる。そうやって連鎖的に交友関係が広がっていくんです」

そんな門井が考える、アジア航測で活躍できる人材像は、自ら考えて行動できる人。

門井 「入社して数年後には、自分で考えを組み立てながら仕事をしていくことになるので、指示を待たずに行動できる人が向いていると思います。実際、社内ではそういう人が活躍している印象がありますね。

あとはやはり地図が好きな人。地図に関する知識は、どの部署に配属されたとしても活かすことができます。日本地図、住宅地図、河川や山岳の地図など、なんらかのかたちで地図に関わることになるはずですから」 

入社以来、河川・海岸防災課で、一貫して河川と海岸の防災に取り組んできた門井。目標としていることがあります。

門井 「目下、河川点検士の資格取得に向けて、勉強をしているところです。河川の維持管理に関する実務にさらに貢献するためにも、早急に実現しなくてはいけません。

また、将来的には、いま私が担う3つの業務、浸水想定、河川・海岸測量、河川計画それぞれの領域の知識やスキルにさらに磨きをかけ、総合的な視野で河川・海岸を見られるようになっていきたい。この会社でなら、それができると思っています」 

かつて地図が好きだった少年は、河川と海岸を災害から守るエキスパートに。技術者として、コンサルタントとして、門井はこれからも正しいと信じる道を進み続けます。安全・安心が維持できる社会基盤の創造という宝物のありかを探して。